惨劇




歴史上、最悪となるテロがアメリカ2001年9月11日に起こった。 アメリカの政治経済の象徴であるマンハッタン島のワールドトレードセンターに相次いで二機のハイジャックされた旅客機が墜落。 さらにワシントンのアメリカ国防総省ペンタゴンに、そして最後にピッツバーグ近郊に旅客機が相次いで墜落。 しかもまだテロ行為が続く可能性があるという。 最終的に死傷者は2000〜3000人に上るとも、それ以上ともいわれている。 なぜこのような痛ましい惨劇が起こってしまったのか。 なぜ罪も無い旅客機の乗員300名弱、そして各建物での死傷者2000人以上の命が奪われたのか。 もちろん影響を受けたのは人命だけではなく、世界中の経済が大きく混乱し 現に日本の株価は日本経済の一つの最終ラインであった一万円代を割ってしまった。 信じられない、許す事はできないテロ行為が世界の中心ともいえるアメリカの心臓部で起こってしまった。 現在、様々な情報が乱れ飛んでいるがどれも犯人を確証できる決定的な情報は無いらしい。 もっとも実行犯は既に旅客機で自爆ともいえる特攻をしてしまっている。 それを指揮し、犯行を支持した犯人グループを、テロリスト達を一刻もはやく特定して処罰をして欲しいと思う。 しかし、テロ行為がこれでひとまずストップしたとしても緊張は続く。 アメリカによる報復である。 事件の当事国であるアメリカは、犯人の特定が確認され次第、ミサイル等による報復攻撃をするかもしれない。 私は所詮傍観者である、甚大な被害を被ったアメリカに対し「武力による報復はするな」とは言える立場ではない。 仮に私がテロ行為によって家族を失ってしまったら、例の旅客機に自分の友人が乗っていたら、 私も武力行使を推奨するかもしれない、それほどの被害があの惨劇で起こったからだ。 しかし、武力による報復のあとにはまず間違いなく相手からの「報復に対する報復」が起こるであろう。 ただただ報復の名のもとにミサイルを互いに打ち続ける、いわゆるこれが「戦争」というものだろう。 なんとしても、これだけは何としても避けて欲しいと思う。 私はまだ未熟者であるので、難しい考えや難しい言い方はできない。 不謹慎な話しになってしまうかもしれないが、私の考える最悪のシナリオはやはり 報復の連続の末の核兵器の使用であろうか。 正直な話ニュースの第一報を夜中に聞き、その後の夜は年甲斐も無くその自分の想像した恐怖に震えてしまった。 それだけではない。 今私達がこうして平和に楽しくネット活動をしている、していられるのはひとえに 日本、そして世界の「政治と経済」の元に提供されている平和と安定の賜物である。 昨日の惨劇によりその一画はテロ行為によっていとも簡単に崩されてしまったのである。 少し比喩的にいえば、(インター)ネットの一部が「破れた」と表現できるであろうか。 この影響はもしかしたら私たちの生活、そしてネット活動にも及ぶかもしれない。 そう考えるとやはりテロ行為にさらなる憎しみを覚えるとともに、 自分の住む当たり前の世界が崩れるかもしれないという見えない恐怖に怯えてしまう。 一連のテロ行為によって世界は衝撃を受けて、修復しがたいダメージを受けた。 実際の被害はニュース等で報じられているよりも多いかもしれない。 各種メディア、そして軍首脳部はある程度情報規制をしていると思われる。 しかしその行動は間違っていないと私自身は思う。 もし私達一般人がパニックに陥ってしまえば、修復できるダメージも修復できなくなるから。 マスコミの中には「ブッシュ大統領はもう少し深刻な演説をした方が」などの意見もあるが 私達に復興と平和の安心感を与えるためであるのなら、ある程度の演技も辞さないと思う。 人間には何をするにもある程度の安心と希望が必要なのだから。 そして私達はその元でいち早く復興作業を行い、いざという時に混乱に陥らないような心構え、これ以上のテロ行為の封止、 そして過度の報復による核の使用を許さないという態度、これらを大事にしていかなければならない。 日本にいる自分では何もできないということは無い。 とりあえずメディアによる情報を正確に受け止め、冷静に行動することが「私達にできること」なのだから。 それでも足りなければ、援助物資の要求があればそれに無理が無い程度に応じ、 募金活動などがあればそれに協力するのもいい、年齢さえ許せば献血をするのもいいかもしれない。 低レベルな話になるが、ゴミの分別をいつもより心がけるだけでもいい。 世界の悪影響が少なからず私達に伝わって被害を受けてしまうのと同様、 その一つ一つの活動が必ず被害の収拾の助けになるのだから。 平静を失うことこそ、テロリスト達の思うツボなのだから。 最後に、今回起きたテロ行為の犠牲者全員に哀悼の意を表して。 2001年9月12日 性格判断師
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