読書
先週末にひいた風邪ですが、今週ゆっくりしていたおかげですっかりよくなりました。 治った今でこそ言えることですが、風邪を理由にグータラするのもいいですね、たまには。 で、その間何をしていたかというと、いろいろと本を読んでたりしました。 『バオー来訪者』 著者:荒木 飛呂彦 集英社文庫刊 著者は「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な方ですね。 その方のかなり初期の作品の文庫版です。 読んでて思ったのは、ジョジョ風の仮面ライダーみたいだなと思いました。 悪の組織を裏切って、ヒロインと共に逃げながら組織の追手と闘うってところが。 あとはさすがに雰囲気が古めというのもありましたがそこは仕方ないですね。 しかし、なんといってもこの方の作品、効果音の表現が他の漫画家とは一味違いますね。 「バルバルバルバル」とか「ギャーーーン」とか「ウオオオオム」とか。 それとよく見てみると、銃を突きつける効果音が「カギン」になってたり、 爆発の効果音が「ハゴン」になってたりするのが不思議です。 普通なら「ガキン」とか「バコン」とかいう表現ですが、あえて濁点の位置を 変えてるところがなんかいい感じです(笑) 『マンガ ギリシア神話、神々と人間たち』 著者:さかもと未明 講談社+α文庫刊 ギリシア神話の逸話等をマンガで読みやすくしてあるような本です。 以前にもギリシア神話関係の本とかは読んだことがありますが、 こういう感じの世界の成り立ちを神様達の逸話を絡めての描写で 説明しているのっておもしろくて、個人的に好きなんです。 基本的に、この手の話は「神様の恋や愛憎の物語」なんですよね。 ある神様が、別の神様や時には下界の人間に恋をして、 なんとかその相手を自分のものにしてやろうといろいろ試行錯誤した結果が、 世界のいろいろな物事の起源や自然現象の成り立ちとなっている、 そんな感じの話が多いです。 「ダプネー(読み方によってはダフネ)」の話を紹介しますと、 あるとき音楽や医術を司る神「アポローン」は、愛の神「エロース」を馬鹿にした為に エロースに「一人の人を好きで好きでたまらなくなる矢」を撃たれ、 そしてダプネーという少女はエロースに「その人を嫌いで嫌いでたまらなくなる矢」を撃たれる。 アポローンは矢の影響でダプネーに求愛をし、ダプネーはそれを拒み続け、 最後にダプネーは「私をこの男のものにさせないで」と願った結果、一本の植物になってしまう。 アポローンは嘆き、ダプネーが変化した木の葉で冠を作り、 「せめて私の樹になっておくれ、私が功績を立てた時はその頭をお前の葉でとりまくだろう」と誓う。 ダプネーってのは月桂樹のことで、この冠はよくオリンピック選手がかぶる「葉っぱの冠」なんですよね。 いわゆる「月桂冠」です、酒ではなくて。 某RPGにも「ダフネの冠」なんて装備品があったりしますし。 こんな感じで「物事の起源」とかがマンガで描いてあるので結構楽しめます。 ギリシア神話の神々はいろんなゲームや漫画に登場しているので、 ゲームのキャラクターの名前とかが出てくると、ちょっとニヤッとしますよね。 『SWEET SWEET SISTER』 著者:J・さいろー コアノベルズ刊 題名からしてなんとなく・・・な感じがしますが、ストーリーは 「内気な眼鏡っ娘でアニメファンでいじめられっこの女子中学生が、 いじめのはけ口に小学生の弟(女顔の美少年)と初体験をして、その倒錯とした関係を 周りの人間を巻き込みつつ続けていき、お互いに近づいていく」 って感じです。この手の小説にしてはよくある話な気がしますが、ぶっちゃけた話、 私は個人的にこの手の話が大好きな人間なんです(爆) この本400ページ近くあって、しかも行が上下に分かれているので かなりの文章量なんですが、4時間で一気に完読しました。 かつて高校のころ夏目漱石の「坊ちゃん」を一ヶ月で読み切ることができなかった人間とは思えません(笑) 思うに人間ってのは、自分の現実の環境とかけ離れていればかけ離れているほど、 そのストーリーに夢中になれるものなんですね。 話の展開はいろいろとあって、弟を女装させてそのまま街を歩かせるとか、 女友達3人に弟がオモチャにされるとか、 そのうちに行為の最中だけ姉と弟の上下関係が逆になっていくとか、 そんな感じのストーリー展開がひしめいています。 でも単なるエロ小説ではなく、心理描写などがなかなか、というのが個人的な感想です。 本そのものに18禁指定はされてなかったと思うので、興味がある方は是非一読を。 漫画とかその手の小説ばっか読んでるというツッコミは却下(笑) それとオススメの漫画や小説等を薦めてくれる方、随時募集中。
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