ネーミングセンス・薬編




テレビのCMを見ていて思ったんですが、市販の薬の商品名って変なものとかありますよね。 しかもそれらのほとんどがオヤジギャグの臭いをプンプンさせたものが多いです。 つい最近、テレビのCMで見かけた薬の商品名 「サカムケア」 これはどうやら、冬になって空気が乾燥してくると指先の皮がチロチロと剥ける 「逆むけ」(私自身は「ささくれ」と呼んでいる)ができた時に、その剥けた患部に塗ると 自然と逆むけが治る、というものらしいです。 まず間違いなくこの商品名は「逆むけ」と『世話』や『介護』といった意味の英語「care(ケア)」 の二つを組み合わせた名前だと思いますが・・・、 どうです?プンプンしてきませんか? どこからともなくキナくさい「オヤジギャグ」の臭いが(笑) なんか想像してしまいます、この薬の商品開発における会議の様子を。
研究担当「・・・というわけで、逆むけを素早く治す事ができることがこの薬品の売りでして」 部長「ム・・・そうかそうか、それで?」 研究担当「はい、もう既に臨床実験等で安全も確認され、厚生省の認可もおりています、      後はこの薬品の商品名を決めるだけなのですが・・・」 部長「ほほう、名前ねえ・・・それで候補はあるのか?」 研究担当「いえ、一部の社員から名前を公募しておりますが、これといって・・・」 部長「・・・よし、ならワシが決めてやろう」 研究担当「はあ・・・(汗)」 部長「う〜む・・・逆むけ・・・むけ・・・け・・・!、よし、    『サカムケア』というのはどうだね、○○君?」 研究担当「は!?・・・部長、今なんとおっしゃいましたか?」 部長「だから『サカムケア』だよ、君、いいだろうこの名前、    『逆むけ』と英語の『ケア』を組み合わせたセンスあふれる名前だ、そう思わんかね?」 研究担当「(オイオイ勘弁してくれよせっかく商品化までこぎつけたっていうのに       そんなセンスゼロな商品名にしたら売れるものも売れなくなっちまうじゃねえか)       ですが部長、この商品はわが社の今季の締めくくりともなる重要なものでして、       もっとこう・・・・その・・・画期的な商品名のほうがよいかと・・・」 部長「なんだね○○君、ワシの命名に不服でもあるというのかね!?」 研究担当「(不服どころかそんなオヤジくせぇ名前まっぴらゴメンだ)       いえ・・・決してそんなことは・・・ただもう少し熟孝をされたほうが・・・」 部長「いや、そんな必要なかろう、他に案がなければ『サカムケア』で決まりだ、いいな?」 研究担当「(頼むみんな、なんでもいいからだれか他に案を出してくれ〜ッ)       えー、誰か案がある人はいませんか・・・?」 他の人たち「・・・・・・(さわらぬ神にたたりなし)」 研究担当「(アッ、きたねーぞてめーら俺を見捨てるのか)ええと・・・他案は無いようですね」 部長「なら決まりだな・・・この薬の商品名は満場一致で『サカムケア』に決定だ、    こんなにナウい名前だったら売れ行きも抜群だろうな、    もしかしたら流行語大賞になるかもしれんぞ、ウハハハハハハハ!!」 研究担当「(なるわけねーだろこのハゲ、それにナウいってなんだナウいって!?       こいつ頭が化石になってるか最初から空っぽなんじゃねえのか?)       部長のおっしゃるとおりで・・・(泣)」
多分、こんな感じでしょうか? 個人的には、この製薬会社からさらに 『カゼナオール』 とか 『イタクナクナール』 とか 『キモチヨクナール』 とかいう商品が出るのを期待出ないように祈ってます。
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