肌荒れ論



「あ〜、季節の変わり目を〜、あなたの言葉で知るなんて〜」 ・・・なんて歌詞の演歌を彷彿させるが如く、今まさに季節の変わり目であります。 といっても、秋をすっ飛ばしていきなり冬になったんじゃと思うぐらい最近急に寒くなってきてます。 その寒さによって「冬になった」ということをいろいろと感じさせられます。 そして私にとって冬という季節を感じさせる物の一つに「肌荒れ」というものがあります。 かつて私は小さい頃「アトピー」なるわけわからん持病を持っていました。 ですが、大人になるにつれて自然と治まっていき、今ではほとんど治っています。 最近は亀の子タワシで獣の如く身体を洗うほど肌が丈夫になりましたが、 手の平だけはどういうわけか鍛える事ができなかったらしく、毎年あかぎれに悩まされてたりします。 人間って手の平は特別なのかもしれません。 余談になりますが、黒人の方も手の平の皮膚の色は白かったりしますし。 もっとも肌荒れの原因は大体わかっています。 水仕事をする際、洗剤を使うことが原因です。 早い話が「洗剤負け」ってやつです。 もちろん水仕事の時に手が冷えて血行が悪くなるということもありますが。 そして水仕事が原因であることを証明するが如く、 正月に帰省して実家で水仕事とは無縁の生活をしてると、かなり肌の調子が良くなります。 それでこの「あかぎれ」という代物、非常に痛いです。 痛いというよりも、痛痒いという表現があっているかもしれません。 そしてこの「痛痒い」という感覚を何とかするためにある方法を取ります。 風呂に入った時に、あかぎれの部分を少し熱めのお湯に浸します。 正直な話、これがかなり気持ちいいんですよ。 大抵の人は、「身体の痒い部分がお風呂で熱いお湯に浸かると気持ちいい」 なんて経験があると思いますが、それの最上級みたいなものです。 「脳内麻薬」なんてものがあるとすれば、多分私が風呂であかぎれを熱湯に浸からしてる時は、 私の脳の内部は麻薬でいっぱいになっているでしょう。 一歩間違えると火傷する位の熱いお湯にあかぎれを長時間浸けておくと、もう半トリップ状態です。 この快楽の虜になってしまいます。 で、この話しには続きがあったりします。 私はこの季節になると、肌荒れの薬を貰いに病院に行くようになるんです。 その病院の係り付けの医者っていうのが40歳ぐらいのオバサンで、 結構顔なじみになってて世間話とかしたりするんですが、ある時 「いや〜肌が荒れて痒い時って、ついつい熱湯に浸けちゃったりするんですよねー」なんて言ったら、 これでもかってぐらい怒られました。 その時はかなりビビリました。 どうやら肌荒れという症状において、痒いからといって 患部を熱湯に浸けるという行為は肌をさらに悪化させるだけらしいです。 まあ、よく考えれば当たり前なんですけど。 以前にも、初めてその医者に診察してもらう時に、 「肌荒れが辛かったけど病院に行くのが面倒で、市販のハンドクリームつけてごまかしてました。」 なんて言ったときも、かなり怒られましたけど。 本気で怒ってくれるってのはいい事です、ええ。 ちなみに市販のハンドクリームは、肌荒れの人にはかなり良くないらしいです。 あとオロナインという市販の薬がありますが、肌荒れの人がそれをつけるのは、 「子供にウォッカを飲ませる」のに近いらしいです、強すぎるんですね。 最終的な結論としては、肌荒れの場合、自分で治そうとせずに素直に病院いったほうがいいです。 それで、ちゃんと塗り薬と飲み薬で治しましょう。 肌荒れそのものを治すのが塗り薬、 化膿したりするのを防いだり、治りかけで痒いのを我慢できるように抑えるが飲み薬ですから。 もちろん痒いからといって熱湯につけるのは止めましょう、悪化するだけです。 ・・・とはいっても、わかっちゃいるけど止められないってのは当然あります。 「痒い部分を熱湯に浸ける」のはついついやってしまうんですけどね。
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