まぜごはん




みなさんは子供の頃、親が食べている物を「気持ち悪い」と思ったことはありませんか? と、いきなり言われても何のことだかわからないかもしれませんが。 大抵の人なら、生卵に醤油かけてご飯にかけて食べるなんてことはしたことがあると思います。 ですがある程度年配の方になると、それにさらに何かを混ぜて食べたりするものです。 具体例として、うちの親の食事の仕方を階級別(?)に挙げてみますと、うちの親は、 ライト級のものとしては、「生卵+シラス干し」をご飯にかけて食べることがあります。 ミドル級のものとしては、「納豆+大根おろし」をご飯にかけて食べることがあります。 そしてヘビー級になりますと、「生卵+納豆」をご飯にかけて食べることがあります。 あと、ミドル級とヘビー級の間に「生卵+大根おろし」とかがあったりします。 正直言って、私は子供の頃、親がこのような食べ方をするのが嫌でした。 なんかオドロオドロしてて気持ち悪かったので。 ですが私の母なんかは、これらをさもおいしそうに食べるものでした。 私が「よくそんなもの食べられるね」なんてことを母に言った時、母は言いました。 「大人になれば平気になる、自分も子供の時は嫌だった」 この時私は「大人になんかなりたくない」と思いました・・・ってのは嘘ですが、 さすがのピーターパンも、大人になりたくない理由が「ぶっかけご飯を食べたくない」という 夢のない子供はネバーランドには連れて行ってくれそうにありません。 そして時は流れ(笑)、私も23歳という、いい歳こいたおっさんになってしまいました。 で、今現在、私はどうなったかというと、 「生卵+納豆+大根おろし」を冷や飯にぶっかけて 平気で食べるような人間になってました。 しかも、これが結構な好物だったりします。 もっとも最近はそれだけでは飽き足らず、大根おろしのかわりに とろろを入れたらどうなるか、なんてことを画策しています。 言わばこれは、先代から引き継いだ闘龍極意書に 新しい技を書き込むようなものでしょうか?(←ネタ古いって) 今この文章を読んでいる方の中には、まだこの手のブレンド物が嫌だという人もいるでしょう。 ですが、ご安心ください。 「大人になれば大丈夫です」 そして 「大人になればわかります」 おまけ さしもの私も、祖母がやっていた「お茶の中に梅干を入れて飲む」のはまだ免疫がありません。 この域に達するのにはあと何年かかるのやら・・・。
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