歯医者紀行









先週末、実家から帰ってすぐに歯医者に行ってきました。

理由は「歯が欠けた」からです。

・・・で、実際は「歯が欠けた」わけではなくて違う物が欠けただけだったんですが、

そこらへんは少しずつ説明していきます。




実は２，３ヶ月前から微妙に歯に違和感がありました。その違和感というのが

「なんか歯が、歯茎（はぐき）の裏側からベリッっとはがれそうな感じ」

がするというシャレにならない恐ろしいもの。

ですが、歯医者に行く勇気もないのでそのままにしておきました。

歯磨きする時も、意識的にその部分はあまり触らないようにしてました。





そして事件は先週、お盆で実家にいる時に起こりました。


テレビを見ながら、歯に違和感がある部分を口の中で舌でチロチロといじっていると、

「歯がベリッっとはがれそうな感覚」が少し強くなりました。





ちょっと心配になって、どれぐらいかなと調べるぐらいの気持ちで、

指の爪でその「はがれそうな」部分をクイッと引っ張ってみたところ、

「ペキッ」っと音がして、歯が欠けたような感触がありました。




血の気が引きました、マジで。





恐る恐る見てみると、歯の一部分（実際はそうではないが、その時はそう思った）が指についてました。

欠けた元の部分は歯の裏側で、鏡では実際に見ることが難しい部分だったので、

目で直接見ることはできませんでしたが、その部分を舌でなぞってみると、

明らかに「歯が欠けて穴があいたような状態になっている」のがわかりました。






泣きたくなりました。




まさか虫歯になっているとは思ってませんでした。

いや、もしかしたら虫歯よりも悪質なもので、

歯がこのままベリッ剥がれてしまう歯茎の病気なのではないかと思いました。

何故か痛みはありませんでしたが。





流石にこうなってはしかたありません。

ちょっと予定を早めて実家からリターン。

その日の内にすぐホケカン（保健管理センターの略、大学の保健室みたいなもの）で

歯医者を紹介してもらい、速攻で歯医者に行きました。





歯医者に行って、「なんか虫歯のような状態」であることを受付で告げると、

「痛みはありますか？」と聞かれました。

痛みは何故か全くありませんでしたが、先程、ホケカンのおばちゃんが

「痛みがあるっていうと、初診の場合、急患扱いで予約無しで診てくれる」

と言っていたので、嘘ついて「痛みがあります」と言いました。




すると上手い具合に、予約無しで今すぐに診てもらう事になりました。

んで、歯医者の診察椅子に横になって、

歯が欠けたことを告げ、口の中を診てもらいましたが、

医者曰く「どこも欠けてない」ということでした。





いや、おかしい、実際にその時点で舌でさわっても明らかに欠けた感触があるんです。

そこでもっと具体的に下の歯の裏側の部分と言って、欠けた部分を説明すると、

その医者は、丁度歯の欠けた部分をなんかの器具でコチコチとつつき始めました。

「歯が欠けた部分って、ここのことですか？」と言うので、じれったいと思いつつ

「はひ（口を開けているのでこんな返事）」と答えると、さらに医者は質問してきました。

「痛みがあるという事ですが、本当に痛みがあるんですか？」、と。

「痛みがある」と嘘ついているので微妙に気まずくなって、

すこし自信無さげに「えーと・・・少し痛くて、あと、欠けたような違和感が・・・」と

私が口を半開きにしながらボソボソと答えると、医者はトドメをさしてきました。





「これ、歯石が欠けただけですよ、痛みなんてあるわけないじゃないですか。」



・・・嘘は速攻でばれました。





というより、嘘がばれたことよりも、衝撃の事実でした。

歯石、いわゆる歯垢のかたまりです。

つまり、私が「歯が欠けた」と思ったのは、歯にこびり付いていた歯石がただ剥がれただけだったのです。

というか、２，３ヶ月前から感じていた「歯がペキッと剥がれそうな感触」も

「歯石の塊が歯から剥がれそうになっていただけ」ということがわかりました。





早い話が、虫歯でもなんでもなく、歯そのものは全くの無傷。

単に私の歯磨きが下手クソだということが理由でした。

今思えば、「歯が剥がれそうになってるから、歯磨きのときにその部分はあまり触らないようにする」

というのも、歯石の増大に一役買っていたわけなんですが。






そして、お医者様（←途端になぜか様付け）の説明によると、

歯に歯石や歯垢が溜まっている状態だと、そのうち歯周病になり、歯槽膿漏にもなるということですが。

さらに、歯磨きのときに血がでるのは「歯茎が弱い」ということではなくて、

歯石や歯垢に住み着いている細菌が原因らしいです（ちょっと新発見）。

その「血が出るのは細菌が原因」という説明の時に、私の歯茎にチクチクと針をさすような

ことをして、実際に血が出るのを見せられるのは勘弁してほしかったですが（結構痛かった）。





で、結局そのまま歯に付いていた歯石を取ってもらったら、

歯が欠けたような感触が綺麗サッパリ無くなってしまいました。

で、それで終了かと思ったんですが、

なんかこのまま通院して、「歯の磨き方」の練習をするようにいわれてしまいました。

さっき嘘がばれた後ろめたさも手伝って、嫌と言う事が出来ず、しかたなく週一ペースで通院する事に。






つーことで今、歯医者に通院してます。

歯磨きの練習に。





いい歳したオッサンが歯磨きの練習のためだけに歯医者に通ってます。





笑いたければ笑え。

ヽ（`Д´）ﾉ 






ですがここだけの話、いい機会だとは思っています。

正しい歯磨きの仕方を習ってみると、

いかに今までの自分の歯磨きの仕方がいいかげんだったのかがわかります。

これでもかってぐらいに。

それに今まで「歯石が溜まっている状態」だったわけなので、

もしかしたら口臭もかなりやばかったのかもしれませんし。









そんなこんなで、私は今ではすっかり、歯磨きオタクと化してます。

歯磨き萌えです。











おまけ

この文章書いててなんとなく思い出したフレーズ



仕上げは、おか〜あさ〜ん♪



元ネタ解る人いるかねぇ。














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