もどる  

今井さんは手作りの紙芝居のようなガイドを作っていて、わかりやすく説明していた。ペルーの落盤事故では、今朝エレベータが通じて 助け出された等、世界の最新ニュースも交え なかなかユニーク。小さなカバンから次々とネタを取り出す。ドラエモンのカバンの様だ。
広場は あちこちの国の観光客で混雑していた。アジアの人だが 日本人とは違う雰囲気のおばさん ご一行もいた。思わず アンニョハ シミュニカと声をかけたら、みんなニコッとして口々に アンニョハ シミュニカと返答してくれた。つられて我々のツアーの人も アンニョハ セヨ と挨拶を交わす。和やかな雰囲気となる。やはり 挨拶から世界は平和になると実感。
スペイン広場をでると、近くの通りでデモ行進をやっていた。今井さんの話だと 時々やるけれども たいした騒ぎには発展しないそうだ。
デモのせいか、なかなか迎えのバスが回ってこない。

宮殿の中庭

セビリア市内には、古い町並みに不似合いな 近代的な路面電車が走っていた。タイムスリップしたみたいだ。電車道を越えて、イスラム風の宮殿アルカサルに向かう。ペドロ1世がレコンキスタ後、イスラムの城を改築したそうだ。グラナダのアルハンブラ宮殿を真似たらしい。美しい中庭が印象的だ。幾何学的なイスラム文様がちりばめられた宮殿だ。
セビリアの目玉はカセドラルと隣接するヒラルダの塔だ。150m四方ほどもある大聖堂で、15世紀から16世紀と100年ほどかけて建設されたという。
中にはコロンブスの墓とか礼拝堂とかが並んでいる。とにかく広いので、説明のあと 一時 自由行動となる。

南国情緒の宮殿

第1巻第4号

Page 11