店は狭く 観客は我々のツアーでほとんど満席だ。激しいリズムで 店は興奮状態。思わず手拍子を取り始めると、日本人の手拍子はフラメンコに あわないらしい。例の怖いおばあさんに、両手をクロスしながら やめろとにらまれた。 後半には、売れっ子らしい男性踊り子も登場して 盛り上がる。料理は何を食べたか忘れた。
食事が終わって腹ごなしに、近くを散策。すっかり日が落ちて、通りは暗闇だ。石畳の坂道を登ると丘の上に展望台があり、谷を隔てた向こう側に、薄くライトアップされたアルハンブラ宮殿が 浮かび上がっていた。先ほどのフラメンコのリズムが、耳の奥に残って、満点の雰囲気である。しばし 余韻を楽しむ。
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