昨日から今日の間にかけて判明した重大な事実があります。なんと、「ナイトフラグス」の発売日が9月9日にずれ込んでいたのです。
 すぐさま懇意にしている模型店に入荷したかどうか問い合わせましたところ、月曜日に問屋からの便があるので、それに入っているかもしれないとのこと。
 つまり昨日、原稿を書いている時点(早朝)では、まだ日本中の誰も、ナイトフラグスを手に入れていなかったのです。焦ることありませんでした。
 模型屋さんの手違いが無い限りは、僕も明日の昼過ぎ頃には入手できますから、一日はゆっくり内容を確認するとして、明々後日以降の更新にてその内容を反映させたものが書けることと思います。

 そうそう、改めて読み返してみましたら、昨日の更新のあちこちに間違いがあることに気がつきました。とりわけ、セイレイ様の所属陣営について「とくに無いらしい」なんて書いた部分は大きな誤りで、月刊ニュータイプ9月号のFSSページの記述によれば、彼女はコーラス軍のエリート騎士団トリオに混じって魔導大戦に参加するとのことです。
 資料の読みを軽視するとこういうことになるのだという戒めになりました。今日はそんなことが無いように注意いたします。

 では、昨日の続きにまいりたいと思います。
 先月号、つまり、月刊ニュータイプ9月号の中ほどに載っていたFSS関連記事4ページ、その中で紹介されたキャラクター達の、僕の主観的な整理、読み解きです。
 AKD陣営の四キャラクターと、ハスハやらバハットマやらフィルモアやらの五キャラクター、そして分類不能な存在・約一名が紹介されています。


ファティマ・イカロス

 ついに出ました、男性型ファティマのプラスティックスタイル。
 女性型と同じく、全身くまなくエナメル系素材で覆われたデザインです。ひょっとしたら男性型には男性型の異なるデザインラインがあるのでは、とも思っていたのですが、基本的に同じモノであるようです。
 最近、MTVなどで見かけるミュージッククリップなどに、まんまプラスティックスタイルなコスチュームの人がいたりしますけど、さすがに男性にこれを着せているのは見たことがありませんでした。やっぱり永野氏は突きぬけてます。(特に、少し前にカセットテープのCMか何かで、歌手のMisiaさんがまるでコンコードのプラスティックスタイルのような衣装で歌い踊ってるものを見たときは驚きました。ボンネットまでつけてました。時代ですね。)
 男性型ファティマだと、どうしても股間が気になってしまいますが、それも意図的なデザインの一部なんだと僕は考えます。女性型ファティマのものも、股間部は少々露骨に食い込みが描かれていますし、こういう、全身をくまなく覆い尽くす未来的なイメージのデザインだからこそ、そういった根源的な要素も強調する必要がある、ということではないでしょうか。
 って、そんな目で見ちゃいけないのかもしれませんけど。


ファティマ・弁天(ヴィンティン)

 ニームとも呼ばれ、三つの名を持つファティマとして、設定だけはかなり古い資料にも載っているファティマです。
 脇の記述にも「良い出来だ!!ようやく登場。」とありますように、昔から作者のお気に入りのファティマであったようです。昔から設定があったということは、間違い無くデカダンスタイルのデザインもあるのでしょう。見たいなあ。
 褐色の肌、赤いアイシャドウ、ピンクのルージュと派手お化粧のわりに大人しげな印象を受けるのは、アーリア人系の穏やかな輪郭と優しげな表情のせいでしょうか。
 手元の資料によりますと、クリアランスはVVS1、パワーゲージはB-A-A-2A-Aで、バランシェファティマのbU。パワーゲージの読み方は、順に戦闘能力、MHコントロール能力、演算能力、耐久性、精神安定性です。戦闘能力がBである以外はすべてA以上で、特に耐久性においては2Aときわめて優秀です。
 マスターは、強天位騎士のジャコー。操るMHは、多分シルバー・シュペルター・ハイドラです。

 さて、この「マンガの話」の中のFSSに関する更新で、以前僕は 「4ファッティスについて」 というのを書いておりますが、その時に、このファティマ・ニームについてある予想をたてました。
「4ファッティスの一人『ニーヴ』とバランシェファティマの『ニーム』は、『ハルペルとインタシティ』『アウクソーとフォーカスライト』のように、同一ファティマなのではないか」
というものです。
 根拠としては、「名前が似ていること」あとは「ちょっとボケ子ちゃんファティマであること」程度しか挙げておりませんが、もしこれが当たっていれば、ボケ子ちゃん繋がりで残る最後の4ファッティス「SSL」の正体はチャンダナということになって、4ファッティスの現在の姿が全員確定することになります。
 この「ボケ子ちゃん繋がり」というのは、つまり、「寿命が来つつあるファティマ」ということです。同世代のインタシティはすでに寿命で亡くなっているわけで、ひょっとしたらこの二人も老衰寸前のファティマなのではないかと。フォーカスライトは、アウクソーは複数の情報体を持っている、という話が以前にちゃんとありましたから、そのおかげで二倍長生きできたりするのでまだ寿命ではない、みたいな設定になっているのではないでしょうか。
 それにしても、この予想が当たってしまうとすれば、ニームとチャンダナに関しては魔導大戦中にインタシティのような悲しい話が描かれることになりそうで、少々切ない気分です。


セイント・グリース

 出ました、グリーン・ネイパー、聖院サマ。連載休止の最後の回にいきなり登場されて、僕らを混乱のどん底に叩き込んでくださった、その地位、セリフ、お供から背景にいたるまで、謎だらけのお方です。
 僕は、FSSというのはつまるところ「人類が神を産む物語」であると考えているのですが、その「神」にもっとも近いところまで近づいたお方の一人がこの方なのではないでしょうか。
 太陽星団内では無いと思われる謎の場所「走馬灯と蜃気楼の空間・ファンタズマゴリア」から250年ぶりに帰還中ということで、きっと彼には、星団の外での重要なお仕事があるのでしょう。遥か昔の時代にスタント遊星に向かい肉体を捨てた「炎の女皇帝」や、モナークセイクレッドのかなたへ旅立ったといわれる「オプチカル・タイフォーン」のような存在なのでしょう。もちろん、彼と彼女らが何を目的に、どこで、何をしているのかは僕には全然わかりませんが、ただ一つ言えることは、このFSSの物語の中でその彼らよりもっとすごいことを、アマテラスはのちにやり遂げるのだろうということです。
 彼らはかなりの超越的存在ではあるようですが、まだ「人」ではあるようです。しかし、アマテラスは「全次元全能神」になる存在なのですから(いや、もちろんすでに神なんですけど)。
 あ、そういえば、どうしてアマテラスって産まれつき「神」なんでしょう?さしもの聖院サマもアマテラスの正体についてだけは首をかしげていらっしゃいましたっけ。アマテラスの出生の秘密、それはつまり過去のAKDの王家の秘密であるはずです。ということは、古くから王家を知る存在であるはずの聖院サマが、これから何かそういった話を展開してくれるかもしれません。
 ただ、魔導大戦においては、どうやら国家間の思惑といったような常識的な理由で無い部分で思いっきり武力介入をしてしまう役ドコロの模様・・・。エンゲージ・オクターバーSR1のアルル様と戦うことになるようです。


レッド・ミラージュ

 記述部分にいきなり「このロボットは星団最強のMHなどではない。」と宣言されています。
 以下、まんま引用します。

 「史上最強のロボットである。もはやモーターヘッドとは呼ばれず、モーターメシア、モーターカイザーと呼ばれるにふさわしい。破壊と殺戮の本能しか持ち合わせず、騎士とファティマが搭乗することによって何とかその本能を抑えられているにすぎない。唯一、黄金のMHのみに服従する。
  この最強のロボットはバングもシュペルターも、ヤクトミラージュさえも数秒で破壊する。事実、物語が終焉する7777年まで、このレッド・ミラージュを倒せたMHは一騎たりとて存在しない。」

 ついに行われた最強宣言。ガンダムよりも、ジャイアントロボよりも、マジンガーZよりも、マッハバロンよりも、ゴジュラスよりも、ユニクロンよりも、マクロスよりも、ガオガイガーよりも、ガンバスターよりも、イデオンよりも、ゴーグよりも、隠大将軍よりも、テムジンよりも、ロボット刑事よりも、ついでにドラえもんよりも、レッドミラージュは強いんです。
 はい、納得です。それを納得させるだけのたたずまいが、このイラストにはあります。
 ところで、このレッド・ミラージュ、もちろん形式番号の類はついてないんですけど、ただファティマルームに「オレンジの三つ巴」が。
 まさかヤーン・バッシュ王女ご自身ではないでしょうから、乗っているファティマはエストです。ううむ、いったい何時、誰が駆る騎体なのでしょう。ログナーか、アマテラスか・・・。



 と、ここまで来たところで、ふと時計を見るとすでに9月10日もあと30分を切っております。
 すみません、二日連続の時間切れです。
 最後の見開き1ページ分はまた明日、9月11日の更新にて行うことにいたします。


 9月号のFSSページを最後まで見た方だけがご存知のあの「恐怖」が、もう間近に迫っております。


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