天災(2000年9月11日の大雨)によって引き伸ばされてしまった、今回の「読み解け」の完結編です。
 大雨と大風で荒れてしまったベランダの後片付けも一段落したので、先ほど「ナイトフラグス」を買いに行きました。ところが、当然といえば当然なんですけど、入荷予定だった模型屋さんには、やっぱり大雨のためにまだ品物が入っていませんでした。
 しかし明日には入るということで、改めて予約を確認して返ってまいりました。
 というわけで、僕はまだ「ナイトフラグス」に目を通しておりません。


エンゲージ・オクターバーSR3
ファティマ・シクローン


 SR3は我らがセイレイ様のMHで、エンゲージシリーズの三機目にあたる騎体です。そのデザイン、およびカラーリングは、セイレイの父コーラス三世の乗っていた初期型ジュノーンSR2(ウリクル・ジュノーンというらしいです)とまったく同じなんだとか。コーラスではセイレイ・ジュノーン、イズモアストロシティではジェイド・テンプルと呼ばれているそうです。
 そのファティマはシクローン。ヘッドライナーであるセイレイではなく、こちらがSR3の主であると記述されています。クラトーマとV・サイレンのような、いわゆる専用ファティマというものなんでしょう。なんだか、ジュノーンとクローソーの関係も思い起こされます。
 それにしても、いつのまにやら初期型ジュノーンに「SR2」という型番がついています。
 試みに、これを鵜呑みにして勝手に系統立ててみます。まず最初に作られたのが剣聖ハリコンの乗機であり、そして現在はアルルが持ち出しているエンゲージ・オクターバーSR1。そして次に作られたのはマロリーのMK2。「MK2」ってくらいですからかなりの設計変更が行われたのではないでしょうか。その次が、多分、SR1の再設計版としての、コーラス三世のジュノーン(SR2)。それで、きっとほぼ同時進行で、次の代のコーラスの王子用にSR3も作っていて、それをセイレイが使っているといったところでしょうか。確か、このへんの時間的繋がりをはっきりさせる資料がどこかにあったような・・・
 あ、しまった。
 昨年の12月号の表紙の、コーラスの家系図に、今回の一連の「読み解け」の中でわからないとしてきたことがいろいろ明記されているではないですか。
 ありゃりゃ、シクローン、タイフォーン、モンスーン、ユリケンヌは四人合わせて「風の4ファティマ」といって、すべてアルセニック・アイツ・フェイツ・バランス10というマイトが作ったんだそうです。バランス10ということは、Dr.バランシェのお母さん?あと、四人という数字は4ファッティスと同じでこれまた気にかかります。
 かくもあっさりと、この家系図の読み解きを面倒がって後回しにきてきたツケがまわってきてしまいました。
 なになに、マロリーは「マイスナー」の名前を恋人からもらったって?アルルとナトリウム・シング・桜子(謎の少女A)は異母姉妹?マヨール・レーベンハイトはバランカ家の王子様?ぐわ、インプットしなおさなくてはいけない情報が多すぎます。なんだか、うれしい悲鳴と本心からの悲鳴の境目がぎりぎりになってます。

 逃げるように、次へ行きます。


ファティマ・ユリケンヌ

 アルルのパートナーで、そのコスチュームはカイエンのアウクソーと色違いの同デザインです。
 SR1と並んでハスハの旗騎となるシュペルター(A-TOLLバージョン)のファティマと御揃い、ということで彼女達はまさにハスハ軍のシンボルなのでしょう。ここから僕の予想的側面が強くなりますが、本来ハスハのシンボルとなるべきMHエンプレスは、魔導大戦開始の時点で、乗り手であるデプレがまだあまりにも幼いために不参加なわけです。そして、長く続く魔導大戦のうちにデプレは成人し、カイエンが倒れ(倒され?)、ハスハ軍の騎士団長の地位も継ぐことになるのでは。もちろん、そこにはやがてマキシの姿も見られるようになるはずです。つまり、魔導大戦というのは、主に暴風の三王女やこれまでのキャラクター達が活躍する前半と、その三王女やジャコー達もベテランになって、主役がデプレ達さらに下の世代に移る後半に分かれると考えると、すっきりするように思います。果たして、アイシャやクリサリスは天寿をまっとうできるのでしょうか?
 ところで、ユリケンヌに関して、不確かな妄想ながら気になる点を一つ。
 最近、オージェやらジュノーンやらの「元版」ががんがん登場してきたことで、どうやらコミックスの一巻以前の時代にも激しい戦争やドラマが繰り返されていたらしいということが、僕らに実感として伝わってきたように思います。
 そういった状況を端的に表す言葉があるとすれば、「歴史は繰り返す」といったところでしょうか。たとえば、魔導大戦終結後に発生するというハスハの十年戦争というのがあるそうですが、それも過去に剣聖デューク・ビザンチンがハスハを守って戦った歴史を繰り返しているという捕らえ方も出来ると思います。
 さて、一つ上のファティマ・シクローンのところでちらっと述べましたが、僕は「風の4ファティマ」と「4ファッティス」の関係がなんだかとても気になるのです。Dr.バランシェの先祖が作り出した星団最初の四人のファティマ達と、バランシェの母と思われる人物の作り出したこれまた四人のファティマ達。こじつけと言われたらそれまでですが、風のファティマの一人シクローンは、ハスハの地で、4ファッティスの一人フォーカスライトがその正体であるアウクソーと、同じデザインのファティマスーツを着てともに戦うというのです。なんというか、そこに「何か」があるような気がしませんか。
 ただ、さすがにこの二人が同一のファティマだとかいうのはありえない話ですし、実際にどのような関係があって、どんな物語が展開されるのかはまったく予想できないです。


おまけ・心配性のおぼっちゃま

 心配性だとは存じ上げませんでした、フィルモアの新皇帝ダイ・グ・フィルモアの少年時代のイラストです。
 スカートはいてるんで間違いありません。カイエンに大怪我させられる直前、といったところでしょうか。


バッシュ・ザ・ブラックナイト

 あまりにも重厚で、凶悪なたたずまいのバッシュです。
 ベイルを地面に置いて、手には二刀流。間違い無く、狂乱の貴公子デコーズ・ワイズメルの駆る騎体です。
 記述によりますと、魔導大戦の開始直後、まっさきにハスハ王宮に乗り込んでくるとのこと。迎え撃つのは、A-TOLL、スクリティ、エンゲージらのもようですが、騎士の質ではミラージュに一歩遅れを取ると思われるハスハの陣営で、果たして先日のミラージュ王宮での惨劇の再現なるか、見所が多い戦いになると思われます。
 もちろん、カイエンならば間違い無くデコースに勝てるでしょうけれど、カイエンがハスハの騎士団長になったことは星団中に発表されています。それをわかっているはずのデコースがわざわざカイエンの居る所に策も無く乗りこむとも思えません。


ファティマ・ミナコ3D(著者近影)

 あの、なんていいますか、その・・・。
 自分の作品上でさんざん「妖精」とか「魔性」とか描いておいて、著者自らがファティマを名乗るコスプレをするということが許されるのかどうか、ということは置いておきまして、男なのになんでこんなに脚がキレイなのか、ひょっとしたら奥さんより細いんじゃなかろうか、ということも置いておきまして、同誌上で友人の幾原監督も同様のコスプレをしているけれど、同様に脚が矢鱈にキレイなのはなぜだ、なんてことも一先ず置いておきまして、その・・・
 どうして永野先生、セーラーヴィーナスのコスプレしてらっしゃるんですか?


まとめ

 ミナコ3Dをはじめて見た時のショックがよみがえってきて、なにも言えません。
 はやくナイトフラグスをこの手にしたい&コミックス十巻が欲しい、それだけです。
 ミナコ3Dは、これからも時々登場するかもしれないとのことで、ひょっとして、さらにセーラー戦士を増やそうとか、そういう恐ろしいことを考えさせないためにも、永野先生にはどんどん仕事をして欲しいと思います。
 でも、悪いことに今回のドラクエはシナリオがとてつもなく長いらしいので、連載再開がいつになるのか見当がつきません。
 待つ身は辛いですが、結局これもいつものことと割り切らねば。
 希望が訪れる日を、ともに待ちましょう。忍ぶ愛です。


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