大学の就職課に顔を出してみたら、気になる求人があった。地元の広告代理店のもので、既卒者もOKというものだった。
まず履歴書、健康診断書などの書類を郵送し、しかる後に面接の日取りを連絡するということだったので、さっそく応募締め切り日を見ると、なんと10月30日と書いてある。郵送したのではとても間に合わない。
とりあえず、慌てて公衆電話に走り、その会社に電話をしてみると、人事担当者が外出していた。急な事で申し訳ありませんが、求人の事でうかがいたい事がありますとお願いしてみると、なんと代表取締役さんが電話に出てくれた。既卒でもいいのか、何とか書類を数日遅れでも受け付けてもらえないかと伺ってみると、明日に書類が揃うなら、という返事。
一度電話を切り、大学で手に入る書類をすべて手配して、再び公衆電話へ。明日の昼には揃えられます、健康診断書は、これから町医者に飛び込みますと告げると、それならば、明日○○時に会社に来て下さい、特別に一時面接を行います、と有り難い声が。
そのまま電話口で住所氏名電話番号意気込みその他諸々を質問されるままに答え、ボックス内で何度も頭を下げて一路自宅へ。
万一診察時間が終了していてはならぬと、バス、地下鉄、電車の乗り継ぎを駆け足で行い、地元の病院の前まで来てみると、なんと夕方の診療開始まで、あと二時間もあった。
自宅に戻り、保険証を用意して、それからインターネットでその会社の事を検索してみると、HPはみつからないものの、関連のプロジェクトからE−mailアドレスがわかったので、先ほどのお礼と、明日の意気込みをメールする。こういうのは、ポイント高いだろうか?
この時、せっかくネットに繋いだんだからと、昨日行けなかった、僕が常連をしているある会議室を覗いてみたら、昨晩は大変な事があったことがわかり、冷や汗をかく。昨晩そこ常駐していた何人もの信頼出来る友人のお陰で、大事には至らないまま和解状態になったようだったが、これは今晩は万難を排して覗きに行かなくてはなるまい。結果的に明日に響くことになろうとも、僕にはその会議室に対する責任があるのだ。

その後、病院で健康診断書を受け取り、自宅に帰って履歴書の文面に悩む。正直、今日知ったばかりで、先方がどんな会社かわからないのだ。(社是は、「ナンバー1よりオンリー1」だそうで、こういうのは好きだ。)

なんだかいつもこんな事をしている気がする。
成長が無いなあ。


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