日本を、21世紀のまるまる100年間をかけてこども文化立国「こどものくに」にしましょう!というのが、このHPのメインテーマであります。
HP立ち上げから4ヶ月が経過した現在、なんだか急速に、予想以上に事態がこどものくにの望む方向へ進んでいるような気がします。

そもそも、アニメ、ゲーム、マンガといったこのHPで主張している「こども文化」の主要なものは、質、量共に全て日本がダントツで世界の国々を引き離しているものです。世界中を見回してみても、お隣の韓国は国家レベルでそれらの制作に力を入れているそうなのですが、今のところ、日本に逆上陸を果たすような作品が出てきているという話は、あまり聞きませんし、台湾あたりにも結構レベルの高いそれらの製作者がいるという話ですが、まだまだ、組織立って大きな活動がされているわけでもないようです。ゲームに関しては、ソフトウェア的には海外産の面白いゲームがすでにいくつも存在していますが、ゲーム専用ハードとなれば、任天堂、セガ、ソニー等、日本企業の独壇場です。
とにかく、日本はこのジャンルの文化の豊富さに置いては、世界のどの国よりも圧倒的です。そして、この文化はTV受像機やインターネットや、アメリカナイズされた生活の力を借りてやがて世界に広まり、いつしかそれぞれの地でそれぞれの風土風俗にあった作品創りがされるようになると思うのですが、その時も、基本的に20世紀末から21世紀にかけて日本の中で生まれたこども文化スタイルの模倣がほとんどとなることでしょう。
自然にそうなっていくだろうと僕は考えています。それだけのパワーを、こども文化は持っているからです。
そうやって広まっていくこども文化が、地球上のどこで最初に発展したのか、それを普及させたのは何者であったのか。それはこの日本ですよと、22世紀や23世紀になった時に世界からはっきりと認識され、それが日本という資源の乏しい国にとっての大切な資源として、有効に活用されるように、今から準備しておきましょう、と、このHPは呼びかけているわけです。

さて、アメリカで現在、ポケットモンスター(通称ポケモン)が異常な人気の旋風を巻き起こしております。
元は小型ゲーム機のRPGですが、トイ、映画、キャラクターグッズ、TVアニメ、そしてカードゲームに等において、恐ろしいほどの商品売り上げをみせています。
訴訟騒ぎもいくつか起こっているそうです。例えば、ケベック州が、年内にフランス語版のポケモンを発売しなければ訴えると言っているとか。なんだかすごい話です。
子供たちはポケモンの小型ゲーム、又はカードゲームに夢中で、学校やキャンプ等では携帯禁止物の一つになっているそうです。カードのニセモノもすでに沢山出まわっているとか。

コンピューターゲームは、その市場や開発の環境によって、作品の質が大きく左右される事のある文化です。
世界の標準ゲーム機といえば、ソニーのプレイステーションですが、その後継機プレイステーション2が発売される前にライバルのセガが勝負をかけて発売したドリームキャストは、アメリカで2ヶ月半で100万台、ヨーロッパでは発売初週で約18万台、今でも品薄状態が続いているほどの、爆発的な売れ行きだということです。
もちろん、プレイステーション2が発売されれば、場合によってはドリームキャスト以上の売れ行きを記録するかもしれませんが、そうなった場合でも、ソニーの一人勝ちという構図では無くなりますから、お互い競争をする事でどんどんとより素晴らしいゲームの環境が整っていくでしょう。もちろん、ポケモンやマリオを引っさげて登場する任天堂の新ゲーム機ドルフィンも、黙ってはいないでしょう。
世界を舞台にした三すくみがバランスよく形成されれば、よりすぐれた作品が登場するための場として、この上ないものでなるでしょう。そして、その三すくみの作り出す結界は、そうやすやすとは他メーカーの侵入を許すことはないでしょう。

これは、言葉が悪いのですが、ある意味で、文化の侵略戦争なんです。
自国の文化が日本産の文化に阻害される事を嫌悪して、露骨に締め出し運動を行う人々はかなりいるようです。法律で、TVの全放送枠のうち、他国の番組の占める割合を一定におさえるように定めている国もあったように記憶しています。(フランスだったかな)
しかし、それは「状況」程度のものであって、こども文化が戦うべき「敵」ではありません。本来「敵」になるはずのものは、それぞれの自国の子供文化ですが、そのほとんどは伝統文化におもねっていて、大人が真面目に向き合って作った、現代の子供を喜ばせる事に特化した文化である日本のこども文化の前には、ほとんど戦闘力を持っていません。もちろん、駆逐やら殲滅やらではなく、共存をすることは何ら難しくはないはずですから、これはそんなに殺伐とした話ではありません。
敵がいない戦いでも、状況によって敗れた戦いというのは確かにありますが(冬にロシアに向かったナポレオンとか)、きちんと情報戦をやって、はっきりと対策を立てれば、物の数ではありません。
これはつまり「勝てる戦」なわけですから、勝った後のことを考えるべきであると、僕は訴えます。
それはすなわち「世界中の子供たちが大人になるまでに一度訪れる国」に代表されるような、世界中から信頼される国であるという、国のイメージ創りです。
そして、世界各国の子供たちや、やがて現れるかもしれない宇宙生活民の子供たちに、いつまでもメイド・イン・ジャパンのこども文化を楽しんでもらい、消費してもらえば、この国はいつまでもそれなりに繁栄し続けることができるはずです。そのために、これからの100年は勝負です。こども文化の整備を、死にもの狂いでやらなければなりません。

今はまだ一介のフリーターの戯言ですが、いつしかこの思想が多くの人々の胸に秘められん事を願います。
これより優れた日本の将来のビジョンを、まだ聞いた事がないんですもん。


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