フランケンシュタインというのは、怪物の名前ではなく、それを作った博士の名前です。
フランケンシュタイン博士によって作られた人造人間、それは、普通「フランケンシュタイン・モンスター」などと呼ばれます。この講義では、そのモンスターについて、様々な雑談を交えながら語って行こうと思います。

人が人を作る話は、古今東西の神話や童話にたくさんあります。日本では、老夫婦が自分たちの垢から子供を作る「あか太郎」なんて、童話がありますね。
フランケンシュタイン博士がモンスターを作ったのは、不死の人間を作るためでした。
天才医学生が死体を縫い合わせて体を作り、犯罪者の脳を入れた後、雷のエネルギーを使ってよみがえらせたわけですが、映画「フランケンシュタイン」において名優ボリス・カーロフが映画史上初の特殊メイクによって演じたモンスター、藤子不二雄のマンガにも引用されたその外見には、現在では無くなってしまったある学問の考え方が取り入れられていました。その学問の話も含めて、フランケンシュタイン・モンスターの話には、「映画とは何か」という疑問に関する、一つの答えが隠されています。
まず、その学問の話ですが (以下検閲削除)



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