２０１０年２月号　第２８８号

『感謝と感動のイタリア団参』

西村理恵子

　長年、私の憧れだったフィレンツェに、香風寺別院が有り、そこに団参させて頂ける、それはもうまるで夢のようでした。

　ミラノに着いて、最初のお講はトラダーテと云う町でした。バスを降りて会場に近付いた時、聴きなれたカチカチという拍子木の音が私達を迎えてくれました。感動で一杯になりました。

　イタリアの信者さん達のまったく違和感のない見事なお看経ぶりに感動しました。

　マリアピア妙絢（みょうけん）さんの学徒式に立ち会えた事もラッキーでした。そして美味しい御供養と熱い歓迎に心より感謝いたしました。

　そして、いよいよ香風寺フィレンツェ別院へ。おしゃれな中に、どことなく懐かしさを思わせる、そんな雰囲気のある御宝前でした。

　良誓師やチッチアーノさん（別院長、医学博士）達がしっかりとお守りされていると感じましたが、やはり、そこまでにされた御導師の計り知れない御尽力に新ためて感謝の気持ちで一杯になりました。

　お講の後は、私達は観光に、買い物にと年齢も忘れてはしゃいでおりました。イタリアに精通した瀬戸典子さんのガイドのお蔭で、スリにも遭わず楽しい一刻を過ごさせて頂きました。

　私達が観光している間も、御導師は信者さん宅を、早朝より麻樹さんと共に、お助行に回っておられた様です。本当に頭の下がる思いです。

　ローマの麻樹さん宅でも、美味しいイタリア料理と、懐かしい日本料理で温かいおもてなしを受けました。おしゃれなテラスと芝生の広――いガーデン、まるで映画の一コマの様でした。

　今回の団参は、私にとって感謝と感動の一杯詰まった旅になりました。そして、遠いはずのイタリアを、こんなに身近に感じられるようになったのは、私だけではなかったはずです。有難うございました。