2010年10月号 第296号

kofuji-News-Header-img

神戸布教区
「第27回女性の集い」開催

★収容人数を大きく上回る参加

 去る8月28日(土)、神戸布教区婦人会主催の「第27回女性の集い」が須磨・香風寺において開催されました。今回は香風寺住職の福岡日雙導師に「佛立女性信徒の生き様、死に様」というテーマで講演をいただきました。

 事前から香風寺本堂収容最高人数の200名に合わせるため、各寺院参加人数を限定して参加目標を立てさせていただきましたが、事前から参加の問い合わせが多々あり、当日は目標を大きく上回る247名の参加がありました。

 講演の内容は、女性の人生が昔の時代から今の時代にどう変わってきたのかを具体例を挙げながら紹介し、「子育ての時代」から「子離れの時代」へ。そしてもう一度「夫婦の時代」に戻り、更に「夫を見送った後の時代」という「余命の生き方」をどう上手にシフトしていくかが幸せのカギであることを、会場を爆笑の渦に巻き込みながらお話しされました。

odousi-photo odousi-photo

★本因下種の生き方

 お話しの中で特に印象に残ったのは「財産は子供に遺さない方が良い。遺すと子供が不幸になる」ということで、親は何を遺すべきか、何を伝えれば子孫が良くなるかというと、やはりテーマである「生き様」そして「死に様」しかなく、佛立信者であれば「信心の姿」と「臨終の姿」を子や孫にしっかりと見せておくべきことを強調して述べられていました。

 実はこれこそが「本因下種」という意味であること。「本果下種」というのは信心の姿ではなく、結果である財産や社会的地位などを遺すということであり、これほど子供や孫を愚かにするものはない。佛立信者は本因下種の信心なのだから、ご信心に励む姿と寂光に参拝する臨終の姿を見せることだけが親としての責任であることを強調して述べられていました。

★本時の娑婆への入り口

 イタリアやスリランカなどでご奉公に携わっている福岡御導師ならではの信心用語の解説は、今回参加された婦人会の方々にも良く理解されていたのではないでしょうか。中でも「本時の娑婆」という『観心本尊抄』の中に出てくる難解な教学用語も、ハーバード大学の中で最も注目されているリサ・ランドール教授の「五次元の世界」の説を引用しながら説明されていました。私たちには見ることができない仏菩薩の世界。実はたった一つだけ「つながることのできる窓」がある。それが御本尊であり、御本尊と感応できるようなご信心をさせていただくことができたら私たちも「本時の娑婆」を体感することができるということを、これも実例を挙げながら時には笑いを混ぜながら解説されていました。

★全員が納得、感謝の声

 教学用語ひとつにしても、ハーバード大学のような世界トップクラスの学説を引用されたと思ったら、次はごく日常の暮らしで起きている些細な出来事で説明されたりと、福岡御導師ならではの自由自在の解説なので参加者全員が納得されたのではないでしょうか。

 講演終了後には多くの参加者が「ものすごく良かった」「自分の信心に自信を持てました」「言いたいことを言ってくれてスッキリしました」などの声を聞くことができ、今回の講演は女性の立場を理解された御導師ならではの深い講演内容であったことを再確認することができました。 

odousi-photo


objectタグが対応していないブラウザです。

objectタグが対応していないブラウザです。