2011年4月号 第302号

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お彼岸会の報告

―― 本当の彼岸の意味 ――

■去る3月21日に春季彼岸会を二座奉修させていただきました。

■生憎の小雨が降る中の彼岸会でしたが、家族や知人友人をお連れしてのお参詣が目立ち香風寺らしい彼岸会だったと思います。

■御導師の御法門は「上葉より下葉に露をゆづるなり 蓮花咲く池の夕風」の御教歌をいただきながら、釈尊から日蓮聖人、日隆聖人、開導聖人と伝えられてきた佛立信仰を自分の代で終わらせるのではなく、子や孫に伝えていく「法灯相続」についてでした。

■四〇〇メートルリレーは一〇〇メートルを4人の選手が全力で走ります。バトンゾーンは20メートルあり、そこを走り始めている次の選手へ上手に渡すことがリレーの勝敗を決めるのですが、バトンの渡し方を間違えたり落としたりしますと、一気に離されるか失格になってしまいます。

■法灯相続も同じで、いくら自分が頑張っていても、渡すべき子や孫が親の姿を見ながら準備を調え走り始めていないと、上手に渡すことはできません。

■「わたしが死んだらやってくれるだろう」という気持ちでは「ご信心のバトン」は上手に渡すことはできません。走らせてスピードに乗った時にバトンを渡さないといけないのです。

■法灯相続というのはそういうものであり、香風寺の「今年の誓い」込められた重大なメッセージを解き明かしながら、「受け継がれてきたご信心を、今度は次の世代に伝えながら彼の岸に渡ることを本当の彼岸という」ことをわかりやすく、おもしろくお話くださいました。


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