2011年4月号 第302号

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編集後記

■3月11日の想像を遙かに超えた規模の大地震。そして津波に関しては万全の体制だと言われていた三陸地区を中心に襲った津波・・・。

■この度の突然の大地震によって、お亡くなりになられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、一刻も早い被害者の救出と健康の回復、被害の終息と被災地の早期復旧を祈念申し上げます。

■4月に入りましても引き続き、被災地をはじめ皆様や救援活動に携わっておられる方々は非常に厳しい状況におかれているようです。危険な、あるいは寒く、物資も乏しい中、耐えていらっしゃることを思うと言葉もありません。

■文字通り未曾有の事態による大きな混乱の中、現地の救難活動やインフラの維持、回復のために夜を徹し、力を尽くしておられる皆さまには、本当に心から敬意を表したいと思います。

■今はただ厳しい現実が続き、無常を感じざるを得ませんが、それでも人は未来を信じて生きるしかありません。

■16年前の1月17日、阪神大震災があり六千五百名を数える方々がお亡くなりになりました。小生も当時は東京におり、香風寺をはじめ被災寺院を廻り瓦礫の除去や屋根の修理などのご奉公をさせていただきました。

■当時の神戸の惨状は現地に入っただけでわかるような状態でしたが、生き残った方々からのお話を聴くにつけ、こちらも胸を引き裂かれるような思いになったことを思い出します。

■あれから16年。見事、神戸の街は復興しました。

■この復興のために、どれだけ多くの人が助け合ってきたのでしょう。 どれだけ多くの人が支え合い、献身的に働いてきたのでしょうか。

■古来、人生には「上り坂、下り坂、まさか」という三つの坂がある、といわれております。

■そんな「まさか」の事態が起きたとき、もっとも頼りになり、助けとなるのが人の善意であり、優しさであり、暖かさである、ということをあらためて痛感しました。

■神戸だけでなく、これまで災害に遭ったすべての街もそうだったように、今回の被災地の方々も再び立ち上がり、日本国民、みんなが助け合って、明るい未来を作っていければと願っております。


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