2011年8月号 第306号

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お盆会のご案内

日時 8月14日(日)
第一座 午前七時開始
第二座 午前十時開始

―― 絆と約束 ――

■今年も香風寺独特のお盆会を開催します。

■「お盆のいわれ」については毎年、御法門で説明されます。よく聴いて追善回向の功徳、その方法を学んでください。本門佛立宗の正しい回向のいわれがわかるはずです。

■この島国日本には四季があります。去年も五年前も五十年前にも夏はありました。そして、歳を重ねるごとに当然夏の数も増えていきます。それだけ「夏の思い出」が増えるわけです。

■夏を10回経験している人と、50回経験している人とでは、その「夏の濃さ」が違います。

■歳を重ねるにしたがって、濃さは淡さとなって、あいまいになっていくのかもしれません。

■小生もこの香風寺に所属させていただいてから早10年が経ちました。自分の中には10回の「夏」が存在しているので、それらを一気に思い巡らす時、ああなんて時間は早く過ぎ去るのだろうと考えてしまいます。

■人は新しいものに出会うとき、これまで培った習慣をなかなか捨てられません。しかし小生はその捨てられなさが日本の美にも通じているのだと思います。

■かたくなに固持する想いには、前から続いてきたものを守り抜こうとする使命のようなものが存在しているはずです。

■それは、もうこの世にはいない人との絆であったり、約束でもあったりするのでしょう。

■しかし、現代はそういったものを、ある時期を境に捨て始めました。

■最初、断腸の思いであったその行為は、最近では当たり前になってはいないでしょうか?

■ものに関しても、人に関しても・・・。

■先月(6月)発表された国勢調査速報によりますと、独り暮らしの世帯が一五八八万五千世帯となり、総世帯に占める割合は31・2パーセントと初めて3割を超えました。これまで最多だった夫婦と子供による世帯を上回り、独り暮らし世帯が最多となりました。

■無縁社会という言葉が現実味を帯びてきております。

■人や物と深く関わることをしなくなっている・・・。

■このままでは人が生きていく過程で、心の深みが薄れていくのではないかと危惧しているのは小生だけではないと思います。

■開導聖人は「法は人によって弘まる」と、人との関わりを強調しておられます。

■このお盆会に、佛立信者として大切な「絆」を、もう一度確かめてみてください。

■御題目を唱えながら、今は亡き人も含めて「絆・約束」を思い起こしてみてはいかがでしょうか。


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