2011年12月号 第310号

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平成二十四年度「今年の誓い」

■平成二十四年度の「今年の誓い」を御導師にお願いし、下記のような素晴らしい誓いの言葉をいただくことができました。


  今年の誓い
御経おんきょうに「経きょう」あり、
法華ほっけと名づけたてまつる。
往ゆいて聞くべし」と。
縁ある人を道場どうじょういざない、
共ともに御題目おんだいもく口唱、
共ともに御法門聴聞ちょうもんに心がけ、
佛立菩薩の喜びを感得いたします。


■「経あり・・・」の御文は法華経、本門八品の中の随喜功徳品第十八の御文です。

■法華経のご信心の崇高さ、素晴らしさの理由は「菩薩の教え」が説かれているからなのですが、この随喜功徳品では自分ひとりだけ信じるのではなく、他の人に勧めるという菩薩行の大切さ、その功徳の大きさが詳しく説かれております。

■わたしたちは日々の御法門で、本門佛立宗の素晴らしさを「現証の御利益がいただける」「願えば叶う」ご信心であるとうかがっておりますが、ともすると「自分さえご信心していれば」というような心の持ち方、あるいは今日のような不景気や自然災害などを蒙りますと「自分のことさえうまくいかないのに」というような考えに陥ってしまいがちです。

■実はお釈迦さまも、お祖師さまもこのことを非常に心配しておられたのです。

■せっかくの菩薩の教えが小さくなっていく・・・。菩薩の教えでなくなっていく・・・。これはとても悲しいことであり、教えを断絶させるという恐ろしい謗法罪にもなるのです。

■要は、このような時代だからこそ「小さい自己」に囚われるのではなく、「魂の置きどころ」をもう一段高いところに置きなさいということではないでしょうか。

■別に法華経の教えを家族の人や他の人に自分の口で伝えることができないのなら伝えられなくてもよいのです。そのかわり「教えの場所」へ導きなさい、誘いなさいということなのです。

■香風寺は有難いことに御導師がいらっしゃいます。小生自身も御導師から毎日法華経の教えを聴聞できることは非常に有難いと感じております。

■小生はこの「今年の誓い」に込められたメッセージは、香風寺の全信徒が志しをもう一段高く置き、もう一回り大きくなりなさいと。そのためには小さな自己に起こるさまざまな出来事に囚われるのではなく、他の人を香風寺という法華経の会座(えざ)に導く菩薩行を実践してみなさいということだと拝察します。

■まずはこの「今年の誓い」に沿って、各組の皆さまと平成二十四年度のご奉公体制を組んでいきたいと思います。

■お互い佛立菩薩の喜びを感得いたしましょう。


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