2012年1月号 第311号

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odousi-photo 年頭の挨拶

odousi-photo  「信」に耐えうる生き方を 

住職 局 良鳳

 香風寺の皆さま、新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は香風寺護持のため、種々ご奉公いただき有難うございました。

 御導師から住職という大役を引き継ぎ、今までとは違った気持ちで新年を迎えております。

 「香風寺」という船をこれから操縦していくわけですが、御導師からのご指導はもちろん、皆さまの今まで以上のご協力が必要です。どうかよろしくお願い申し上げます。

 さて、今の時代ほど虚脱と閉寒、混乱と散乱が渦巻いている世の中はないのではないでしょうか。その行きつく先を探っていくと「簡単には信用するな」「うっかり人を信用するな」という言葉に辿りつくように思うのは小生だけでしょうか。

 「政治家や会社の言っていることは当てにならない」「先生や親の言っていることも当てにからかい」「人を簡単に信用してはおけない」「信用したらバカを見る」と言わなければいけないところに追い込まれているこの現実社会に、私たちは「信」の大切さを説かなければならないのです。

 これは大変勇気のいる菩薩としてのご奉公だと思います。

 昨年の漢字は「絆」でした。この言葉があちこちに見えますが、その前提となりますのも「信」の一字です。単なる寄り集まりではなく、お互いが信頼し合い、携えた手をしっかりと掴んでいただけるような「信」をもう一度、社会に築かなくてはなりません。

 まずは自分白身から「信」に耐えうる生き方への改良。そして家族へ、そして社会へと「信」の光を及ぼしていくことこそが佛立信者としての復興支援・社会貢献かと存じます。

 法華経に説かれた久遠本仏。その久遠本仏が末法における衆生救済のために上行菩薩に託された上行所伝の御題目を信じ唱えることによって、仏さま・お祖師さまとの絆をつくり拡げるためにも、6日から始まる寒修行朝参詣にどうぞ率先してお参詣させていただきましょう。家族だけでなく、組内の方はもちろん、ご信者ではない方へもどうぞ声をかけていただき、勇気ある佛立信者として「信じることの大切さ」を伝えていきましょう。


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