2012年5月号 第315号
お導師からのメッセージ
「素敵な「タイミング」
昭和三十年代半ば、私が中学生だった頃、”グッドタイミング”(素敵なタイミング)という歌がヒットしました。
原曲はアメリカの黒人歌手、日本では坂本 九が歌っていました。
「この世で一番大切なのは素敵なタイミング」というような歌詞でした。
そう、確かにタイミングは大事です。
人さまに御礼を申し述べるのにもタイミングがあります。
直接御礼を申し述べることができない場合は葉書でいいからサッと書いてお出しする、それが”タイミング”です。
ただし、なにかおいしい物が送られてきたときは別です。
まず十分に味わい、その余韻のさめやらぬ間にお礼状をだす。
これが”グッドタイミング”。
味わいもしないうちから、とりあえずと電話で礼を述べる、これはお礼を言われるほうもしらけます。
さて、人生の終焉を迎えるにあたって、お世話になった方々に、いつどのようにお礼を申し述べるべきか。
これまたタイミングが大事です。あまり早いうちから述べるのは、自分も相手もせからしい。
といって死んでからではタイミングをのがしてしまいます。
素敵なタイミングでお礼のメッセージが送れるようとりあえずは文面でも考えておくといいかもしれません。