2013年1月号 第323号
年頭の挨拶
新年のごあいさつ
住職 局 良鳳
香風寺の皆さま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は香風寺護持のために、物心両面にわたってご奉公いただき有難うございました。
さて、本年は門祖日隆聖人の五五〇回御遠諱ご正当の年になります。香風寺としても「五五〇」もしくは「五五」という数字にあやかって、いろいろなご奉公を展開できればと思うのですが、元来、五とか百という字は「全体」という意味もありますから、香風寺全ご信者が、一人ももれなく今年の誓願をはじめとして、さまざまなご奉公分野で活躍していただき、御利益感得していただければと存じます。そのためにも香風寺全ご信者が各自で誓願を立ててください。
誓願に対して無関心であったり、始めから志をおこさぬというのでは、門祖五五〇回御遠諱正当年に巡り合えた果報を自ら無視していることに変わりありません。
そこで、私の立場上、どうしてもさせて頂かねばならぬご奉公を三つとりあげて、それを成就させて頂きたいと誓願を立てました。
一、五十五篇の原稿
年間に「五十五篇」の原稿くらいは書きたいものと誓願を立てました。毎回の通信も含め、学校や研究所での論文、御講席御法門なども加えて五十五篇としたいと思います。
二、五十五日の運動
せめて一週間に最低一回は運動しようと思っております。私の周りにはジムへ通って本格的に運動している方もありますが、
小生はさまざまな事情から通うことができません。しかし、最近は軽い眩暈(めまい)、動悸息切れなど、深刻な自覚症状が現れてきました。
「不養生は謗法」「信心の中から出る銭もうけ、からだ達者が第一の福」という御指南もあります。健康を維持すること自体がご奉公と考えれば、これも誓願の一つとしたいと思います。
三、信行日誌をつける
今、こうして新年のあいさつを書かせていただき、自らの誓願を述べておりますと、良い意味で「臨終」という寂光参拝を意識するようになりました。
本年からは自身のご奉公の記録だけでなく、御導師のお話やご信者の御利益談など、聞かせていただいたことを、たとえ片言隻句でも書きとどめて、これを寂光参拝するときに、日蓮聖人はじめ先聖へご報告させていただきたいと考えました。
上記が私の誓願です。とにかく、やれるだけやってみようと思います。
開導聖人は
「われ道にすすむ心を照らし見て仏は力そへ給ふなり」
と御教歌くだされてます。
この御教歌には御題がついていて「懈怠、即、疑」とあります。
なまけることの背景には、み仏のお力添えを「疑」っているからに外なりません。まずは、やってみようと心を起こすことが「お力添え」という御利益を感得する秘訣であると知って、香風寺全ご信者が誓願に取り組んでほしいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
合掌