2013年9月号 第331号
お導師からのメッセージ
平安時代の女流文学者、清少納言は『枕草子』で、人からうとましがられ、軽く扱われる者として「あまり心善し人」と「人に知られぬ人」を挙げています。
「あまり心善し人」というのは、「人から悪く思われたくない」「人から善く思われたい」という意識の強い人のことです。いわば「よい子ちゃん」でいようという気持の強すぎる人のことです。こういう人はついつい無理をしすぎて疲れはててしまいがち。付き合う相手もしんどくなって、うとましがられるようになります。
「人に知られぬ人」というのは、いるのかいないのかわからない、存在感の希薄な人のことです。
こういう人は付き合いようがありません。人から軽く扱われてしまいがちです。
お互い香風寺の信者として、いい子ちゃんぶらず、淡々と、無理をせず、背伸びせず、自分にさせて頂けるご奉公をコツコツさせていただける「あまり」という言葉を取り除いた「心善き人」になろうと心がけてください。
お互い香風寺の信者として、程のよい存在感を人に与える「人に知られる人」になるよう心がけてください。
そのためにこの私、福岡日雙御導師を見習いましょう。
(なーんちゃって)