2014年8月号 第342号

kofuji-News-Header-img

お盆会のご案内

8月15日(金)
第一座 午前 7時
第二座 午前10時

 ― 好んで使う言葉 ―

odousi-photo ■作家の藤本義一さんが、生前好んで使った言葉を年代別に紹介していましたので紹介します。

■二十代は「傾向」という言葉。二十代の精神状態が、ある目標、ある目的に向かって歩んでいたためだったそうです。

■ところが三十代になると、この傾向が消えて「趣(おもむ)き」といった表現に変わってきます。柔らかくなったというよりも、大きな心の傾きを書きたいという気持ちになったからだそうです。「趣き」とはゆったりとした物事を考える能力であり、「傾向」とは角張って物を考える能力で、趣きを意識し始めてから、文章にゆったりとしたうねりが出てきたような気もすると述べていました。

■四十代になって顔を出すようになったのは「道草」です。やたら、この表現が好きで使ったそうです。精神的にも余裕が現れ、ふと、人生、立ち止まって、それまで考えになかったこと、考えることのなかったことを頭に宿すことが人生の妙味と思うようになったからだとか。

■五十代は「佇(たたず)む」という言葉。エッセーなどを書くときも「振りかえってみれば・・・」や「つくづく考えてみると・・・」などという表現も、この年代から使い始めたそうです。

■みなさんはいかがでしょうか?

■お盆会にお参詣されて、今の心の状態を言葉にしてみるのもいいかもしれません。

■みなさまのお参詣を心よりお待ち申し上げます。


objectタグが対応していないブラウザです。

objectタグが対応していないブラウザです。