２０１４年８月号　第３４２号

夏休みと人生

■今年の夏休みもあっという間に過ぎていきます。

■夏休みに入ったばかりの時は、やりたい遊びや旅行など、それらについてだけはしっかりと計画を立てて次々と実行していくわけですが、お盆を過ぎてツクツクボウシや蜩ひぐらしが鳴くあたりから、やけにカレンダーが気になり、いやいやながら宿題に取り組みはじめます。

■学校などはとうの昔に卒業して、宿題などは関係ないと思われている方も多いと思いますが、人生もこの夏休みの過ごし方とよく似ているところがあるようです。

■若い頃は仕事に子育て、旅行あるいは自己実現などに夢中になるわけですが、人生も後半になりますと病気にならないように予防対策などを意識しはじめ、定年退職を迎える頃になりますと老化や死後のことなども視野に入れるようになるのではないでしょうか。

■そうなりますと、このままの生き方でいいのだろうか、どう人生を締めくくったらいいのかなどを考えるのではないでしょうか。

■人間は「催促」されて初めて、自分の人生に課せられた宿題に立ち向かうことができるようになっているそうです。

■夏休みに限りがあるように、人生にも限りがあります。

■夏休み最後の一日、否、二学期初日の朝にあわてて宿題を終わらす子供もいるようですが、人生はそういうわけにはいきません。

■というわけで「今が人生後半と思われている方」、夏期参詣は終わりましたが、充実した人生の後半を送るためにも、香風寺への朝参詣の継続をお勧めします。
まだまだ宿題は終わっていません。