2014年9月号 第343号
彼岸会のご案内
9月23日(秋分の日)
第一座 午前 7時
第二座 午前10時
■ウサギとカメの話は皆さんご存じでしょう。
■ウサギは「あの時に寝なければ絶対にカメに勝っていたはず」と後悔したと思いますが、寝てしまったのは仕方ない。その時はきっと眠くなってしまって「ちょっと・・・」と思い、寝てしまったのでしょう。
■この油断を忘れてしまって「何で?」「どうして?」と負けた過去を後悔することばかりでは進歩がありません。
■わたしたちも、日常の暮らしの中で「何で?」「どうして?」と過去を後悔ばかりしていることはないでしょうか?
■当然、後悔することもありますが、そこから失敗した人の苦しみや悔しさを理解できる厚みを持った人間にお互い成長したいものです。
■では、なぜカメは勝ったのでしょうか?
■実はカメはウサギに勝つなんて夢にも思っていませんでした。
■カメの目標はウサギに勝つことではなく「ゴール」という目標をきちんと持っていたところにあります。
■「どうして俺はノロいのだろう?」 「どうしてアイツは速いのだろう?」 なんて考えません。与えられた業である甲羅をキチンと引き受けて、自分のペースでコツコツと歩んだ結果、ウサギに勝っただけのことなのです。
■一方、ウサギは相手であるカメを意識しすぎた結果、ゴールを見失い、負けてしまったわけです。
■子供の頃に聞いた単純な、実に単純なお話ですが、なぜか今頃になって響いてくるお話です。
■カメのように己の業を引き受けて歩んでいますでしょうか。テレビや周囲の人たちと比べて愚痴ばかりこぼしてはいないでしょうか。
■過ぎ去った日々を反省し、もう一度、人生のゴールを見つめ直し、確実な一歩を踏み出すために、香風寺「彼岸会」にお参詣させていただくことをお勧めします。