2014年10月号 第344号

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お導師からのメッセージ

odousi-photo 日本の年間総雨量はヨーロッパ諸国のそれと比較すると二倍から三倍に達する。その上、日本人は風流、風雅の趣を愛してきたせいか雨につけられた名前もすこぶる多様である。

 春雨はるさめ五月雨さみだれ、これは梅雨つゆのこと。梅雨に入る前の雨を迎雨、梅雨があけたあとの雨を送雨と呼んだりもした。前の夜から降る雨は宿雨、限られた所だけ降る雨は片雨、他に小糠雨こぬかあめ、夜雨、暮雨、夕立。そういえば、日照雨ひばえというのもある。これは「狐の嫁入り」のこと。この頃はゲリラ豪雨なんていう名称も生まれた。

 それはそうと昔流行った春日八郎の「お富さん」という歌の歌詞の一節に「命短く渡る浮世は雨もつらいぜ、お富さん。エサオー地獄雨」という一節があった。「地獄雨」とはどんな雨なのだろうか。

 ともあれ、あふれる情報に耳を奪われがちな私たち、我が身、我が心にご宝前が注いで下さる慈悲の音にも耳を澄まし、感謝の念を抱き直したいもの。


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