2015年2月号 第348号
― 幸せの予定を入れましょう ―
■寒修行朝参詣が終了してホッとしているところですが、
■今年は良いスタートが切れましたでしょうか?
出だし好調な人も、
イマイチな人も・・・、
この一年を最高にするために大切なことは、残りの335日です。
■ということで、そのためのちょっとしたヒントとなる御教歌を紹介します。
御教歌
つとめよやいかなることもかなふべし
あめのしたたりいしをうがてば
■やはり、継続です。
■開導聖人はこの御教歌の御題に
「信心はつゞくこと肝心なり」
とお示しです。
■特に運命を大きく変えていただくご信心においては、「継続」はバッチリ当てはまる言葉ですね。
・自転車に乗る
・車の運転をする
・泳ぐ
など、一度出来るようになれば、しばらくやってなくても、そこそこ出来るものもあるかもしれませんが、
■ご信心、特にお参詣は、
一か月もご無沙汰してしまうと、一気に落ちて、功徳が水底に沈んでしまいます。
御題目口唱の功徳
お参詣の功徳
御法門聴聞の功徳
当番でのご奉公の功徳
どれもこれも膨大な、莫大な、無量の功徳なのですが、
■放っておいたら、
みんな水底に沈んでしまいます。
眠ってしまいます。
■適切な替えではありませんが、寒修行朝参詣で培った功徳を
眠らせないように、
沈んでしまわないように、
攬絆(かくはん)しましょう。
かき混ぜましょう。
■そのためには、
今まで御法門で聴聞されたことを、一日一つでもいいです。
それをご家庭で、
職場で、
御奉公の現場で、
たとえば、御講席で、
あるいは、お寺で、
■家族の人や組内の人などと共に、実践して、思い出してみてください。
そうやって、
実践を重ねていく、
思い出すことを重ねていくことによって、
■攪拌された功徳が、
かき混ぜて浮き上がった功徳が、
さらに大きく結晶化して、
輝く光の粒となって、
心に充満してくるわけです。
■要は、寒修行が終わったと同時に
「冬眠」に入るのではなく、
この勢いを是非、継続してみてください。
■まずは、あなたの手帳に、
今すぐ、ご信心の予定を入れましょう。
■それこそが、あなたの幸せの「予定」です。
― 縁を大切に ―
■「この一枚の紙の中に雲が見えますか?」
■理論学者の佐治晴夫氏がダライラマ14世に投げかけた質問です。
■これに対して法王は
「とても詩的な表現ですが、そう言っても差支えないでしようね。それは科学の視点でもありますから・・・」
と答えたそうです。
■つまり、紙の原料はパルプ、すなわち樹木であり、樹木が育つには水が必がで、その水をもたらすものは雨であり、雨を降らすためには雲がなければなりません。
■この考え方の根底にあるのは、すべての存在は、そのものだけが独立しかものではなく、他の存在と深く関わりあいながら相互依存しているということで、法華経の世界観であるともいえます。
■今年の「誓いの言葉」でも「縁(えにし)を大切に・・・」と、毎朝斉唱しておりますが、「縁を大切にする」ということは、このような「一枚の紙の中に雲が見える」ような視点を持って生きることかもしれませんね。
■あなたの中に「香風寺」が見えるような、香風寺の中に「あなた」が見えるような、
■お互い、そういう意識をもってご信心の輪を拡げてまいりましよう。