2015年7月号 第353号

kofuji-News-Header-img

門祖開導会報告

史上初!! 寺内参詣215名
― 勝って兜の緒をしめよ ―

■本当に、香風寺の全ご信者の随喜の賜物だと思います。

■開導聖人の時代に秋山真之(さねゆき)という軍人がいました。私の尊敬する歴史上の人物の一人です。正岡子規、夏目漱石と親友であり、日露戦争であの天下無敵のバルチック艦隊を破った時の連合艦隊参謀として作戦計画立案をされていた人です。

■日露戦争も終わり、連合艦隊を解散するにあたり、司令長官・東郷平八郎が「解散の辞」を記されたのですが、その草案は「本日、天気晴朗なれども浪高し」の電文で有名な参謀・秋山真之が起草されたものであると伝えられています。そして、その「解散の辞」は我が国に伝わる名文の一つとして伝えられています。ちなみにルーズベルト大統領は、この「解散の辞」に感激して、すぐに英語に翻訳させてアメリカの全軍人に配布したというエピソードが残っています。

■その「解散の辞」は
 「二十ヶ月にわたった戦いも、すでに過去のこととなり、我が連合艦隊は今その任務を果たしてここに解散することになった。」から始まり、
 「しかし艦隊は解散しても、そのために我が海軍軍人の務めや責任が軽減するということは決してない。」
 「ところで、戦力というものは、ただ艦船兵器等有形のものや数だけで定まるものではなく、これを活用する能力すなわち無形の実力にも左右される。」
 「もし武人が太平に安心して目の前の安楽を追うならば、兵備の外見がいかにりっぱであっても、それはあたかも砂上の楼閣のようなものでしかなく、ひとたび暴風にあえばたちまち崩壊してしまうであろう。まことに心すべきである。」
 そして歴史上の事例、古今東西の戒めを挙げているのですが、

■最後の一言。これがズシリと響きます。
 「勝って、兜の緒を締めよ」

■香風寺も目標達成の余韻に浸るのもいいのですが、7月になったら兜の緒を締めなおして、開導聖人ご生誕二百年のご奉公に向けて、新たなご奉公を展開していきましょう。


objectタグが対応していないブラウザです。


objectタグが対応していないブラウザです。

objectタグが対応していないブラウザです。