2015年8月号 第354号
― 妙とは蘇生の義なり
蘇ったソテツ ―
■須磨の林耕司さんが植えてくださった蘇鉄(ソテツ)。冬の間もビニールで保護したりなどして何とか育ってくれるようにしておりましたが、今年の春には完全に枯れてしまったようでした。
■しかし、30周年を迎えた門祖・開導会の頃から奇跡的に蘇ってきました。
■今では力強い葉を伸ばしながら成長しております。
■これは皆さんが、お参詣される度に声をかけてくださったり、いろいろ手をかけてくださったおかげです。
■その中で守組の小島喜代子さんがなさっていたことをご紹介しましょう。
■小島さんは以前から、草むしりや新しい花などを植えてくださったり、香風寺の庭の荘厳にも力を入れてくださっておりましたが、このたびのソテツの枯れぐあいには、ずいぶん心を痛めておられました。
■毎朝お寺参詣が終わりますと、枯れてしまったソテツに声をかけて帰っておられることは知っておりました。
■しかし、ある日の朝参詣終了後、私がふと庭を見ると、なんと御供水をソテツの頭のてっぺんに注いでいたのです。その瞬間を私は見てしまいました。その慈しむような姿に声をかけられませんでした。
■美穂に聞きましたら、毎朝御供水を注いでいたそうです。
■本当に不思議です。門祖・開導会の不可能的な参詣目標に向かって、皆が将引のご奉公に気張っている姿、皆さまの前向きな姿勢に応えるように、ソテツも見事に蘇りました。
■日蓮聖人が「妙とは蘇生の義なり。蘇生と申すは蘇る義なり」と仰せです。
■その蘇る功徳を毎朝、あのソテツはいただいていたのです。
■香風寺の御供水。本物です。