２０１５年９月号　第３５５号

彼岸会ご案内

９月２３日（祝）
第一座　午前　７時開始
第二座　午前１０時開始

■二年前に富士山と和食が世界の文化遺産に登録されました。

■これがきっかけで、富士山への登山やイベント、和食のおいしいお店の紹介番組などが多くなりましたが、自然遺産ではなく文化遺産であることをもう一度考えるべきだということを車中のラジオ番組で、ある民族学者が述べていました。

■確かにそうだと思います。富士山ではゴミの対策がユネスコの諮問機関から指摘されていましたが、かつての歩いて登っていた五合目までの登山路を調査するという勧告について、それほど報道されていないことも問題ではないでしょうか。

■半世紀ほど前に五合目までの道路が整備され車で行けるようになり、五合目までの歩いて登る路がわからなくなってきたことは文化を失ってしまう危機でもあります。

■また「和食」の文化遺産登録も同様で、その内容は栄養バランスや盛り付けの美しさというのは二の次で、重要なのは「年中行事への密接な関わり」であることです。

■お正月や田植え、収穫などの四季折々の食材を使って共同飲食をする文化を遺すことが大切だということで文化遺産登録されたそうです。

■彼岸会も同様、国民的祝日とされていることは世界に誇れるものかもしれませんが、その意味を伝えていかないと、単なる「お休み」で終わってしまいます。

■佛立的文化遺産として次の世代へ、世界へ伝えていくためにも、どうかご家族、知人友人をお誘いしてお参りください。