2015年10月号 第356号
― 香風寺の庭に込められた思い ―
■香風寺の庭は決して広いとはいえませんが、四季折々の風情を楽しめる庭で、香風寺の宝の一つでもあります。
■以前にも書きましたが、一度は枯れたソテツも小島さんが御供水を毎日注いだことにより蘇り、見事に大きく成長しました。
■からぐら堂(住職室のことです)から見ていますと、実に多くの方がこの庭を愛し、手入れをしてくださっています。
■鈴木南海子さんは、毎朝草むしりをしてくださっていました。浅田和良さんは作業着に着替えて剪定をしてくれました。林耕司さんは植木の伐採、移植までしてくださいました。
■まだまだ他にもいらっしゃると思います。ありがとうございました。
■私も夕方に水を撒くときは至福の時間です。庭の枝葉が夕陽に輝き風にそよぐ様子は、時間が経つのも忘れて見入ってしまう魅力にあふれています。
■この光景に一日の疲れがとれる時もありますが、急に蝉が飛び出してきて心臓が止まりそうになったりすることもありました。
■庭といえども、木々に声をかけながら、中にいる昆虫たちとのタイミングを見計らいながら水を撒く必要があるわけです。そんなことも、この庭が教えてくれました。
■これから紅葉の季節に入ります。どんな景色を見せてくれるのか楽しみです。