2016年10月号 第368号

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高祖会のお知らせ

11月13日(日)午前10時半開始
大阪・清現寺御高職 西村日明上人

■本門仏立宗の教えの師である日蓮聖人のご命日は10月13日です。

■佛立宗では毎年この日の一番近い日曜日に本山である京都・宥清寺で高祖会が奉修され、続いて全国の佛立寺院でも高祖会が営まれます。

■香風寺では日蓮聖人ご命日のちょうど一か月後の11月13日(日)に奉修させていただきます。同じ13日に奉修させていただくことに何か特別なご因縁を感じます。旧暦ではちょうど11月の中頃、つまりこの頃に朝日が射し込む部屋でお弟子・ご信者方が御題目を唱える中、私たちの大導師・日蓮聖人は御入滅されました。

■御入滅される前の年の暮れのお手紙の一節を紹介します。

  「八年が間、やせやまいと申し、齢と申し、としどしに身にゆわく、心おぼれ候つるほどに、今年は春よりこの病おこりて、秋すぎ冬にいたるまで、日々におとろえ、夜々にまさり候つるが、この十余日すでに食も殆どとどまりて候上、雪はかさなり、寒はせめ候。身のひゆる事石のごとし。胸のつめたき事氷のごとし。しかるにこの酒はたゝかにさしわかして、かつこうをはたとくい切て、一度のみて候へば、火を胸にたくがごとし、湯に入るににたり。汗にあか洗い、しずくに足をすゝぐ。此御志ざしはいかんがせんとうれしく思い候ところに、両眼よりひとつの涙をうかべて候。」
(『上野殿母尼御前御返事』より)

■立教開宗以来、難に難を重ねられたご一生は、確実に日蓮聖人のお身体を蝕んでいきました。特に佐渡・身延の10年間は寒さと飢えの連続であり、この お手紙で仰せの通り、身体中が冷え切ってしまい、ご自身の死期が近いことを告げられています。

■上のお手紙は、このご様子を心配されて駿河のご信者であった南条(上野)時光と、彼の母親が身延を訪れ、お酒をご供養されたことに対する御礼状です。いただいたお酒を温めて一口飲んだ瞬間、胸が温かくなり汗が出てきた。その汗で身体の垢を落とし足をすすぐ。ほっと一息ついたとたん、両眼より涙がこぼれてきた・・・。という何とも胸がつまるお手紙の一節です。

■お祖師さま(日蓮聖人)のおかげで、750年後に生きる私たちが御題目を唱えることができるのです。こうして苦しみを乗り越え、ご利益を感得することができるのです。今は世界中に御題目がひろがっています。

■このたびの御会式では、福岡御導師によって御弘通の道が開かれたイタリアから、ダニエッレ良誓師と、学徒の妙薫師、事務長のティッチアーノさん、運転のご奉公をされる弁護士のレンツオさんの4人もご参詣されます。

■この日は香風寺ご信者全員がお参詣され、私たちの大導師・日蓮聖人に大恩報謝の御題目をささげましょう。


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