2017年5月号 第375号
―ツバメが帰ってきました!―
■昨年の門祖開導会で、川崎・信行寺の指田日行導師と随伴参詣の方々をお迎えさせていただいた、ちょうどその日に巣を作り、やがて子供たちを育て飛び立っていったツバメが帰ってきました。
■いつ巣を撤去しようかなと思っていたのですが、もしかしたら・・・という期待と、壊すのに忍びないという気持ちが入り混じり、結局そのままにしておいたのですが、なんと四月に入ってツバメが帰ってきたようです。
■今はオスが昨年作った巣の外壁補修工事を熱心にしております。
■ところでツバメの子供の生存率は1割だそうです。理由は天敵が多いことと越冬するために渡る途中、強風のために力尽きたり、敵に攻撃されたりするからだそうで、自然界の厳しさをあらためて感じます。
■日蓮聖人が
「魚の子は多けれども、魚となるは少なく、
菴羅樹の花は多く咲けども菓になるは少なし。
人もまたかくのごとし、
菩提心を発す人は多けれども退せずして
実の道に入る者は少なし。
すべて凡夫の菩提心は、多く悪縁にたぼらかされ、
事にふれ移りやすきものなり」
と仰せですが、このたび香風寺に巣を作り必死に卵を温め守る親ツバメの姿は、私たちに対する自然界からのお折伏なのではないかとも思うのです。
■無事に越冬して一年が過ぎ、こうして生き延びて帰ってきたものの、あなたたちはどのように過ごしてきたのか・・・。
■お互い改良させていただきましょう。
■今回の門祖開導会では九州から25名もの随伴参詣をお迎えします。その日までに、わたしたちもその準備として、教化に飛び回わらねばなりません。
― 開導聖人ご生誕二百年の当日 ―
■去る4月1日(土)は開導聖人のご生誕二百年のご当日でした。
■全国には29の布教区がある中、神戸布教区だけが神戸開教の地であります佛立寺さんに集まり、口唱会を開催させていただきました。
■400名を超えるご参詣で大いに盛り上がった口唱会でした。
■香風寺からも36名のご参詣をいただきました。
■佛立寺さまは、この日のために御宝前内々陣と御本尊・御尊像、両祖御像のご修復を完成。お花なども御会式なみにご荘厳され、右側前方に特別に大きな開導聖人のお写真、そして左側前方には同サイズの明治23年神戸親会場開場式に撮られたお写真が飾られておりました。
■当日は講演をさせていただく不思議な機会を与えていただき、神戸のご弘通と開導聖人の最期についてお話させていただきました。
■お話しをさせていただきながら、あらためて神戸弘通にかける開導聖人の意気と当時のご信者の気概を感じました。
■とにかくご信心の改良を重ねていくしかないと思います。誓願を達成させていただき本年を締めくくることができますように、お互い精進させていただきましょう。