2017年6月号 第376号
■今年に入って守組の白峰高行さんから『機嫌直して、、、』という詩集を貸していただきました。もうすぐ半年になりますが、未だお返しできていません。もうすぐお返ししたいと思います。
■橋本孝さんという白峰さんの知人の詩集です。幼少の頃の親を亡くし、親戚に預けられ子守や手伝い仕事をしながら16歳まで育ち、その後、豆腐店に住み込みながら小学生の国語の教科書と漢字帳を買い求め独学。25歳で結婚と同時に豆腐店を開業、一男一女の父親となりましたが、やがて妻を亡くし、娘を亡くし、豆腐店を閉めて警備員の仕事をしながらどん底の人生を歩んできましたが、その中で大好きな詩を書き続け、毎日新聞の「毎日歌壇」や産経新聞の「朝の詩」などで全国特選掲載されるなどして現在に至っている方です。
■すべて心打たれる詩ばかりですが、今回はそのうちの一つ『極楽のあまり風』を紹介します。
極楽のあまり風
工事現場の片隅で
弁当をひろげていると、
「お父さん、
頑張って生きて下さいね」
と聞こえたような気がした、、、
娘も妻も手足が
不自由だったけれど
今ではもう解放されたのだろうか、、、
清々しい涼風が
ほんの一瞬だけ頬を掠めていった、、、
古人、曰
この風の名を
極楽のあまり風と、、、。
■白峰さん有難うございます。この詩集を通じて私もたくさんの元気をいただきました。
■橋本さんこれから本格的な暑さが到来します。ご自愛いただき、ご自身の体験を通した素晴らしい詩をこれらもお作りくださいませ。
合 掌
― ローレンさんのように ―
■マクドナルドの店員さんは「クルー」 と呼ばれています。
■マクドナルドのクルーには年齢制限がないそうです。
■世界には高齢の現役クルーが何人かいらっしゃいます。
■アメリカはインディアナ州に住むローレン・モウラーさんもその一人。ローレンさんは94歳のおばあちゃんで、一九七三年からマクドナルドに勤務し始めて実に勤続44年だそうです。あと6年勤めることができれば100歳で勤続50年ということになります。
■ここまで仕事を続けられる理由は、カウンター越しのお客さんとの会話が何より楽しいからだそうです。お客さんの中にはローレンさんとの会話を楽しむためにマクドナルドへ来るという方も多いそうです。
■ということは、ローレンさんはマニュアル通りの言葉で応対するのではなく、その時、その人に合った言葉で会話を楽しみながら注文を受けているのでしょう。
■ローレンさんには4人の子供と6人の孫、そして7人のひ孫がいるのですが、それでもまだ「引退」は考えていないそうです。
■一九八〇年にご主人を亡くしてからは海外旅行が趣味となり、旅先では必ずマクドナルドへ行くそうです。
■マクドナルドは国によって雰囲気も味も結構違いがあるので、それも楽しみにしているそうです。
■香風寺ご信者も、年齢を感じさせない若々しさでご奉公いただいておりますが、どうかローレンさんのように「引退」を考えないで楽しみながらご奉公に気張っていただきたいと思います。
■佛立宗は全国に二七三か寺あります。ですから寺内だけでなく、佛立宗内のさまざまなお寺の雰囲気、ご信者との交流を楽しみなががら、さらにご信心に磨きをかけ一人でも多くの方が輝く人になっていただけたらと思います。
■そうすればいつの日か佛立宗もマクドナルドの数を抜く寺院数で世に輝くものとなるでしょう。