2017年8月号 第378号
お導師からのメッセージ
ありがとうを口ぐせに
人間の特徴の一つは言葉を使うことができるということです。その言葉を私たちは普段なに気なく使っているんですが、実はこのなに気なく使っている言葉が積み重なって、その人の人生を創りあげたり、変えたりしているんです。
ですから、できるだけ自分の「運」を良くするような言葉を意識的に選んで使うようにしないといけません。逆にネガティブな、否定的な言葉は極力使わないようにしましょう。たとえば「どうせ」という言葉ね。「どうせ、私みたいなもん、あきまへんわ」なんて言い方をしてはいけません。これに溜め息が加わるともう最悪。人生はどんどん下り坂になります。
では、人生を上り坂にしてくれる言葉とはどんな言葉でしょうか。
開導(日扇)聖人は、
「有難う存じますると口ぐせのように申せ」とおっしゃっています。
そう、わたしたち佛立信者の挨拶言葉、「ありがとうございます」こそ、自分の運を良くしてくれる最良の言葉なんです。「ありがとう」という言葉を口ぐせのように口から発しているとどうなるか。ありがとうといいたくなるような事がどんどん起きてくるようになります。
さらに、「ありがとう」と人から言ってもらえるような事がしたくなってきます。
そして、ついには思わず「ありがとう」と言いたくなるような人生を送ることができるようになるんです。
お互い、「ありがとうございます」という言葉を笑顔を添えて、いつでも、誰にたいしても投げかけるように心がけたいものです。
御宝前に向っては「南無妙法蓮華経」の御題目、他の人に向ては「ありがとうございます」のご挨拶をどうぞ口ぐせに。