2018年1月号 第383号
新年のご挨拶
住職 局 良鳳
ー 飛躍の礎を築く年に -
香風寺の皆さん、明けましておめでとうございます。旧年中は香風寺護持発展のために陰に陽にご奉公いただき有難うございました。
宗門で進めてまいりました佛立開導且扇聖人ご生誕二百年慶讃ご奉公も無事に終了させていただくことができました。
五年間進めてまいりました佛立開花運動の中で入信された方々、正宗徒となった方々、あるいは新しいお役を受けた方々には、より一層の信心修行に精進されることを期待しておりま す。
本年度より平成三十四年にお迎えする高祖目蓮大士ご降誕八百年を目指すご奉公がスタートしました。
香風寺はこれに合わせ五か年計画を立てさせていただきます。これからの時代は、ますます「個人戦(個人の能力)から団体戦(チームプレイ)へ」「自己実現から自己超越へ」とシフトしていき、その時代のうねりは大きくなっていくことでしょう。
今までの常識や枠組み、やり方などが通用しなくなり、今までとは違う価値観や人生観、世界観になってきます。それに伴い、新しいリーダーや会社、新しい仕事など活躍の仕方なども次々と変わってくるようです。
ともしますと「新しい時代についていけない」と悲観的になりがちですが、決してそうではなく、世の中の考え方が「ご信心の考え方に近づいてきた」と、私はそう思っております。
ですから、これからの私たちはご信心で教えていただく菩薩心を研ぎ澄ませ、家庭や社会の中でご信心を活かしていくことに専念することが新しい時代の迎え方となるのです。
それはつまり「家庭での法灯相続」と「社会でのお教化」の活動にほかなりません。自身を中心にしてタテとヨコに御題目を伝え弘めていくわけです。
宗門ではそのことを「教化・法灯相続 つづれ織り運動」と称して活動を展開していきます。要は一人でも多くの方にご信心をお伝えしご利益を感得していただき、生きる喜びを、生きる証を感じて、更に世の中のお役に立てる方々を増やしていくわけです。
今年からの五年問、本当に世の中が大きく変わっていきます。あらゆる目覚まし時計が鳴り響き、目を覚ますように促されることが多くなってくるでしょう。
ということは、逆に言うと、それだけ多くの方々が迷いやすい時代に入っていくということになります。
だからこそ、私たち香風寺信徒の出番なのです。新年を迎えてまず私たちが思いを新たにしなければならないこと。
それは「目分の意思」です。自分の意思でお参詣し、自分の意思でご奉公させていただき、自分の意思で教化・法灯相続に向かう姿勢が求められます。「言われたから」ではなく「自分の意思で」です。
それこそが皆さまの大きなご利益へとつながり、飛躍の礎を築くことになるのです。
皆さまの益々の健康と信心増進、御利益感得を祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年の宜しくお願い申し上げます。
合掌