2018年3月号 第385号

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お導師からのメッセージ

odousi-photo 職業やスポーツの世界は退職、引退の時がやってくるものですが、人生において、人を喜ばせ、幸せにするのに引退の時やお役御免の時はありません。なん才になっても人のお役に立つことや喜ばせることは心がけ次第でできるものです。

 では、なぜ人はそのような心がけで人生を送り続けるべきなのでしょうか。そのような心がけで生きることが、自身の人生をいつまでも活性化し続けることになるからです。

 このような心がけをもって生きることを仏教では「菩薩行ぼさつぎょう」と言います。

 日蓮聖人は、年をとって人さまのお役に立つことや、喜ばせることができなくなったとしたら、せめて日に三度でいいから「笑顔」の施しをしてごらんなさいと説いておられます。これを「和顔施」といいます。

 お互い笑顔の菩薩行のできる人生を全うしたいものです。

 ただし、笑顔は人に向けるものであることを忘れないでください。独りでニタニタ笑うようになっても人生は活性化しません。ボケが近づいてきた予兆であれこそすれです。

 お教化成就への第一歩もまずは「和顔施」からです。 


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