総監督は紺色がお好き
ただし消去法による。それは2月13日のランドでのことであった。お日柄もよろしく、背中に受ける日差しが心地よい。時折吹く風が身を すくめさせるが、歩みが止まることはない。遊園地へ急ぐ子供たちを横目に、練習場へと次第にスピードアップ。のはずが、つい途中の自動販売機へ。こともあろうに私の手に握られたものは「キリ○一番搾り」500ミリ缶であった。ちなみに本日の練習は午前10:00開始だそうだ。私はアル中ではない。

ゴルフをする風でもないのに右方面に向かう私をいぶかしげに見る女性を尻目に、第一練習場に到着。おお、すでに何人かアップ中。熱心、熱心。日差しに光る矢野の頭、金髪の・・・桜井?さらにド金髪の森、相当怖い西田。みんな明確な方向性の元、邁進しているようだ、いいのか?さて、ベンチにもたれ、ビールを口にする。「青い空、ビール、サッカーをする男たち」詩人の気分である。しかし、いつまでもひたってはいられない。新入団選手くらいはチェックだ。ランニングをしている選手を遠望し、イメージに当てはめていく。

などしていると、詠氏が到着された。ランドマスターの登場に「ああ、これで詳しい解説がしてもらえる。」とほくそえむ私。何とも情けないが、詳しい解説はVerdyThingsへ。そんな中選手たちがストレッチに励むが、 我らが総監督はお暇そうである。観客に声をかけたり、写真に応じたりと楽しそうである。その隙を狙って、総監督にお好きな色を聞いてみた。「なんでも好きだよ。あ、でも茶色は似合わないな。ほら、色が黒いから。あったかいところにすぐ行っちゃうからね。」なるほど、あえて海外でキャンプするのはそれが理由らしい。その後も軽妙なトークは続く。「スーツなら紺を何着も持ってるよ、でもみんな同じに見えちゃうんだよなあ。」ぜひファン・ソンホンのようなタキシードを着てください。

「それでは紺でいかせて頂きます。」だいぶ説明に時間はかかったが、巨大な収穫だ。その後も聞き逃せない言葉が・・・「ヴェルディ強いよ、今年は優勝しちゃうかも知れないよ。」信じていいんですね、だまされてないですよね(笑)歩み去る総監督の背中に念を送り込んだ私であった。
*トークは他にもあったのですが、面白すぎるので検閲しちゃいました。機会があったら発表するかも。そうそう、総監督は今年は観客が少なそうだと懸念を抱いているようです。独自の対策もあるようですが、そんな事態になる前に みんなで行きましょうね。

総監督の怪しい帽子 さらにさらに練習は続く。鬼ごっこのようにパスをまわす練習やら、サイドからのクロスやら。「思い通りの練習が出来ているようだ。上機嫌なのは仕上がりが良いからであろう。」(詠氏・談)ふむふむ。そのなかでも、総監督の愛の罵倒が響く。「誰だ、こんなやつと契約したのは。」しかし良いプレーへの賛辞もしっかり。最高です。しかし、なかなかシュートが枠に飛ばないなあ。総監督は手持ち無沙汰になったのか、観客の犬に興味を示された。その後、おもむろにニット帽を取り出してかぶったのである。マグロン氏に触発されたんであろうか。

そうこうしているうちにTAGさんも来られ、練習のほうも徐々にクールダウン。徒然に会話しながら出待ち。詠さんが見事やしけんをゲットし、隊長としての義務を果たされた。要するに好きな色を聞いたんだが。我々は本日の収穫に喜びながら、多摩丘陵を下って行ったのだった。

2/15 2000 byさわ

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