2006年度 愛知文教大学ではこんなことを担当

 

1:中国語T・U

 中国語の基礎講座です。語学は音声の把握が第一です。今期はまず音声と中国語の発音記号であるピンインのマスターに全力を傾注します。日本人の学国語能力の欠点としてよく指摘されるのは、「話せない、聞き取れない」ということです。これは外国語を運用する回路が繋がっていないのが大きな原因です。本講座では、まずこの回路作りをすることを大きな目標とします。

 本授業は3人のチームティーチングです。進行役による簡単な説明の後、パターン練習、聞き取り、対話練習を繰り返して基本フレーズの定着をはかります。

2:中国語3

 中国語T・Uの続きで補語を中心とした文法事項を学び、中国語基本文法を完成させます。授業の形態はT・U同様文法のパターン練習と作文練習が中心です。チームティーチングの特性を生かして積極的に会話練習に参加してください。また、意欲のある人は中国語検定を視野に入れて、本年度中にチャレンジしましょう。個別指導に応じます。

 

3:地域基礎研究(中国)

 中国についての基礎知識を身につけ、中国についてのイメージをつかむための授業です。基本は講義ですが最後に授業内容に関わるプレゼンテーションをしていただきます。ここでいう「中国」とは、基本的には「中華人民共和国」を指しますが、時にそれは、一般的イメージの「中国」と合致しない場合があります。中国という概念が多義性を持つということがご理解頂ければこの講義の目的はまず達成できたと言っていいでしょう。

4:基礎研究(エリア)

 歴史・地域研究を行う上で必要な「心得」を身につけていただくことが主題です。講義担当者の専門は中国ですので主に中国に関連した内容の講義になりますが、極力一般的に妥当する内容を講義するようにいたします。

 本講義で取り扱うテーマは主に2つです。1つは資料をどのように読み取るか、もう1つは、ものごとをどのように分析し、考えていくかです。歴史資料、対立する論説、マスメディアの報道、 web など例にとって注意すべき点を理解して頂くとともに、問題をどのように解決するか、実際に作業をしていただきながら思考プロセスの一例を紹介したいと思います

5:中国語史

 今まで学んできた中国語を2つの視座から見つめ直し、中国語の特徴についての理解をさらに深めることを主眼としています。1つ目の視座は古典中国語からです。前期では古典中国語(主に文語)の音韻・語彙・文法を概観し、そこから見える中国語の持つ諸特徴を考察します。後期は現代中国語文法を取り上げます。前期で概観した古典中国語との対比をしつつ、今まで学習してきた、あるいは母語として使用してきた中国語の構造や諸特徴を、理論から再確認していただきます。

授業は基本的には講義形式ですが、中国語学習の体験や、中国人留学生の話を題材にしつつ、一定程度の双方向性を保ちたいと考えています。

6:中国語中国文学演習B1

 注釈を参考にしながら古典中国語を読解していくことにより、古典読解力の向上を図るとともに、中国古典籍における注釈の重要性を理解していただくことを目的にします。読解は日本伝統の訓読によりますが、適宜現代中国語の参考資料も活用します。

テキストは『史記評林』(漢文大系本)を用い、中国語中国文学演習A1の後期で行ったように、2〜3人のグループでレジュメを作成して順次演習を担当していきます。注を読むことを重視します。