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原文 | 読み下し文 | 釈文 | |
世上漫相識 | 世上は相識に漫(み)つ | 世間には知り合いがとりとめなくいる | 相識:知り合い・知人 |
此翁殊不然 | 此の翁は殊然(ことしか)らず | この老人も異ならない | |
興来書自聖 | 来書を興(よろこ)び自聖す | 手紙によろこび酒を楽しむ | 聖:清酒 |
酔後語尤顛 | 酔て後顛(てん)なるを語る | 酔った後将来を語る | 顛:先・将来 |
白髪老聞事 | 白髪に老て事を聞く | 白髪に老いて事物を聞いた | |
青雲在目前 | 青雲は目前に在り | 俗世を離れた世界は目前にあり | |
牀頭一壺酒 | 牀頭(しょうとう)に一壺の酒がある | 寝床のあたりには一壺の酒がある | 牀頭:寝台、寝床のあたり |
能更幾回眠 | 更に幾回眠るを能う | これでまた、何回か眠ることができる |