1月26日能登内浦大甲
真冬日確定の25日、弟子の藤原穣はやってきた。早速僕らは日本海に目指して出発した。目的地の弁天岩は予想以上の大荒れ。それでは、と風を避けて隣の能生漁港に行けばと思ったものの、こちらも駄目。こうなったら能登しかない、と僕は言い張った物のその日の内に茨城まで帰る穣は少しでも近い方がいいと言うことになり氷見漁港を目指すことになった。
しかし糸魚川から氷見は以外に遠かった。しかしここまで来たんだから、日本海沿岸のクロダイ師の誰もが憧れる(と思っているのは僕だけか)穴水まで行こうと言うことになった。気を取り直して再出発してすぐにコンビニによった。そこでは驚くべき物が売っていた。なんと集魚材などの釣り餌や釣り具が売っていたのだ。「さすがクロダイのメッカ、能登だ」と僕は待たしても勝手に感心していた。 何とか穴水までたどり着いた僕らは麦ヶ浦の近くの駐車帯に車を止めて寝た。
「すいません」と車の窓ガラスをたたく音で僕らは目が覚めた。窓の外にはおばさんが立っていた。どうやらバッテリーが上がっているらしかった。ところがどっこい車を見てみると只のガス欠ではないか。なんて事だ、貴重な睡眠時間を・・・。起きてしまった僕らはとりあえず車を出して釣り場を探すことにした。何しろこの日が能登デビューなのでどこに行ったらいいのか分からないのだ。とりあえず道路地図だけは前述のコンビニで買ったけど。(何しろここまで来るつもりはなかったので用意していなかったのだ。)
こりあえず”カン”が良いという穣に希望で釣り座は決まった。早速釣り始めてみるがどうもおかしい。沈み根に見えていたのは全て海藻でしかも浅い。どうも釣れる気がしない。
「移動するぞ」と勝手に宣言して僕は支度を始めた。そしてすぐ近くにある”唯一覚えていた有名な場所”大甲に向かった。今度は釣れる気配のするところに思えた。しかし地磯歩きの嫌いな穣はすぐに「ここで良いです」と言って道具をおろした。そこは少し高台で足下にはサラシがあっていかにも穣の好きそうなポイントだった。僕はもう少し先に行こうかと思ったけどその先はゴロタ浜になっていたので穣の反対側の低いところを釣り座にした。
天候は穏やかで風も波の無いかと思ったら猛吹雪、の連続で基本的に風は左側から横向きに吹いていた。一見払い出しが強くいい感じに見えるだろうが底潮は緩く左に流れていた。風さえ止めばいいがかなり手強そうな2枚潮だった。しかしクロダイの気配はバッチリだった。僕は風を避けるために磯際から攻めてみた。しかしどうも沖の潮目が美味しそうだった。ところが軽い仕掛けで緩い底潮にのせてサシエを沈めるのはなかなか難しかった。予想と反して潮目ではグレがヒットした。それどころかタナを変えてもポイントを変えてもグレがきた。どうも様子がおかしい・・・。これではクロダイのメッカじゃなくてグレのメッカ、なのだろうか?。それとも僕の釣り方が悪いのかな。
何か釣行記なのに釣りの話が少ないですがこの日は7匹のグレが釣れました。ちなみに穣はボウズでした。サラシにとらわれすぎて正確に潮が読めなかったからでしょう。
帰り道シーガル穴水インター店によってきました。そこで聞いたのは、「能登も冬はグレばっかりですよ」とのことだった。「クロダイはたまにしか釣れませんね」しかしそれでも釣れている人がいる以上、というよりホームグラウンドと違って竿が出せるところに魅力があります。次回こそは・・・なのだ。