2月4日能登内浦野々木鼻

午前1時、信州の我が家を出発。途中2度も睡魔にやられ穴水に着いたのはなんと11時30分。エサと食料を買って野の木鼻に着いたのは12時だった。クロダイを釣りたかったら、「野の木鼻」と言われていただけに楽しみにしていたのにー。駐車場に着いてみると既に車を止めるところは無し。仕方なく少し手前に止めて歩くことにした。しかしよく見るとすぐ裏に道があるではないか。ラッキーと思って山には行っていった。ところが1本目は植林地に出て行き止まり。2本目は休耕田のような藪に出て道が無くなってしまった。しかし藪をこいでもすぐそこだし、と思って進んだ。そして最後に待っていたのは急な崖(というほどでもないか)。そこを文字通り滑り落ちて僕は念願の磯に出た。とりあえず先端の方に向かおうと思って歩き出した。すると先行者二人組が目に入った。あきらかに「どこから来たんだ」というような顔でこちらを見ていた。思わず恥ずかしくて彼らの手前に釣り座を決めてしまった。丁度引き潮だったため磯の先端まで行ってみた。少しハエ根があるけどその先は深そうだった。何かイメージでは水に浸かりながら沖を釣る感じだったのでこれならラクショー、て感じに思えた。しかしいざ竿を出してみると大違いだった。まずこに時期には珍しい南東風が吹いて(要するに向かい風)かなり早い上潮が手前に向かっていた。しかし底潮がそれに負けずに引っ張って行くほど強くない。軽い仕掛けで4ヒロの仕掛けをなじませるにはかなり沖から投入しなけれならなかった。
ところが向かい風のせいで軽いウキでは遠くにとばせないときた。仕方なく普段は使うことのない水中ウキを使うことにした。そもそも僕のウキというのは食い込みの良さと復元力を殺した性格なので、細身で自重がないのだ。水中ウキは仕掛けに角度をつけずぎる気がしてあまり使わないんだけど、今回は底潮も緩いしなによりも飛距離が欲しかったので使うことにした。しかしそのおかげで仕掛けがなじむまで分単位掛かるようになってしまった。しかもなじむまでウキを操作できないのでかなり手返しの悪い釣り方になってしまった。しかし結果を先に行ってしまうと23pを頭に4匹のクロダイを釣ることが出来た。小さいとはいえ久々に味わうクロダイの引きやっぱり良いもんだ。今まで冬に釣ったクロダイというのは静岡の清水に住んでいた頃に清水港で釣った物だけなので小さいとはいえとても嬉しい。うわさどおり魚影が濃い場所だなと思った。確かに簡単と言えば簡単かもしれないけどそれなりに考えないと行けない場所だとも思った。あーあ、朝からやっていたら二桁行ったかな、なんてね。何しろ帰りも道に迷ったら困るから来るのも遅かったけど、帰りも一番早かったのだ。是非再挑戦の必要がある場所となった。

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