「みず」の発刊について

『みず』は、日本水環境学会に所属している「身近な生活環境研究委員会」の設立と同時に発刊された研究委員会の会誌です。会員の情報交換及び、会員相互の親睦を目的として、昭和62年に創刊され、以来毎年春と秋の2回発行されています。

 設立当時、「身近な生活環境研究委員会」は、「女性研究者の集い」を母体としていたため女性会員が多く、しかも地方研究所のメンバーも多い状況でした。このため、予算等の関係もあり、学会への参加も自由にはなりませんでした。

 一方、学会の研究会としての活動も望まれていました。

 そのため、先ず、会員がお互いを知り合い、理解し合い、その上で何が出来るかを意見交換する必要がありました。そして、出来る限り多くの会員が参加できる共同研究等の活動をを模索して行こうと言うことになりました。その情報交換及び会員相互の親睦の場として会誌を発行することになったわけです。従って、学会誌とは全く性質の異なる内容になっています。

 発行回数は出来る限り多くしたいところですが、数人の幹事が手作りで作業していましたので、年2回が適当となり、3月の学会で行う研究会の総会報告を中心とした春版と、秋に行う研究会主催の見学会報告を中心とした秋版の発行となりました。

会誌の名前は設立総会で出された意見を集約して『みず』と決まりました。

 表紙の題字は、神奈川県衛生研究所の先輩にご無理を言って書いていただき、また、楽しく語らっているイラストを探して表紙としました。この表紙は現在でも使用されており、『みず』のシンボルにもなっています。

 創刊号は、第1回総会の報告、研究委員設立に向けた会員アンケートに寄せられた意見、42名の会員名簿等々を含む、全22ページで、昭和62年5月9日付けで発行されました。  

当時の幹事(神奈川県)から

 発刊に向けての編集は、内容を決めて原稿を依頼し、集まった原稿を元にレイアウトを定め、手分けしてコピーすると言う作業を数回の幹事会で行いました。全てが始めての事で、結構苦労したように思います。しかし、作る楽しさと、会の将来を語りながらの作業は楽しさ一杯でした。

 第2号からは、会員紹介も加わり、さらに多くの会員の声や情報が載せられるようになりました。神奈川県が第2号までを受け持ち、その後千葉県、山梨県と次々に送られ、今年の春には第27号が発行される予定です。月日の経つのは早いものです。でも、回を追う毎に充実し、発行部数もすでに100を遙かに越え、ページ数も増え、サイズも大きなA4版の会誌となりました。  しかし、“会員のための会誌”は今も健在です。


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