第11回日本水環境学会シンポジウム

生き物から水環境を考える(PartV)−水質指標を超えて   Ver.

日本水環境学会シンポジウム917日(水)午後、13:3017:00

関西大学にて開催

申し込み期限613日、プログラム提出期限630

原稿提出期限718 

 

【開催の目的】

 昨年のシンポ(PartU)では、水環境保全のために生き物を含めた視点を多角的に仕組みに取り込んでいくことが必要との結論を得た。その仕組みを考えつつ、水質指標を超えて、私たちが考える環境の保全とは何かを探っていく。

 

 

【構成】

 0 趣旨説明 13:30-13:35

  金沢大学 池本良子委員長

 1 水質指標を超えて−河川の場合 13:35-14:00

  富山県立大学 安田郁子

 水環境中の生き物は水質に大きく左右されるが水質だけではない。ある生物がいるというのは、さまざまな環境要因が満足されてこそなので、生物的環境も含めて水環境の良し悪しを示してくれるものと考える。

 

 

 2 水質指標を超えて−池の場合 14:0014:20

  名古屋市環境科学研究所 土山ふみ

 今、再び水辺の再生を考える−つながりの再生を−つながりとは、陸と水辺、森、川、水路、水田、池、海等が生き物が行き来できるようにつながることである。水質→水環境→流域、水循環とひろがったが、評価する視点を、点から線、面に変える総合的な指標が「生物」であり、「風景」である。

 

 

 3 水質指標を超えて−海の場合 14:2014:40

  東京都環境局 風間真理

 東京都内湾で水質は変わらない、赤潮発生件数も変わらないといってもプランクトンや底生生物、魚類の生息状況からみると、変化が認められ、貧酸素水塊の課題が浮き彫りになっている。赤潮生物の種の動向を見、ある目安をもって、底生生物を評価することで水質データだけではみえなかった水環境の変化が見えてくるのではないか。

 

 

 4 水質指標を超えて−湿原の場合 14:4015:00

    (株)ドーコン 櫻井善文,(株)セ・プラン 片桐浩司,
    北海学園大学工学部 余湖典昭

 美々川上流部では近年クサヨシの繁茂が著しく,河川の流水面積が減少している.この背景には高濃度に存在する硝酸窒素濃度に加えて,河川水量の低下も関係していると推定され,美々川周辺の湿原環境への影響が懸念されている.本研究ではクサヨシの刈り取り試験などの結果から,クサヨシの繁茂に関連する環境要因について検討した結果を報告する.

 

 

(休憩15:0015:10

(生き物データの集積、活用)

 

 

  河川管理者の取り組み 15:1015:35

  千曲市企画部企画課 小林氏、洞田英樹氏


 生き物情報の活用としての河川生息状況把握

 河川事業実施にあたり、全体像として自然資源を把握してその情報をもとに検討・論議することを桜井先生の指導のもと千曲川で実施。

 

 

 6 博物館の取り組み 15:3516:00

  兵庫県人と自然の博物館 三橋氏


 生き物の情報の拠点としての博物館の活動状況

生き物の生息状況(環境?)を数値化することの検討(武庫川流域委員会)状況も含む。

 

 

 7 総合討論 16:0017:00

  (座長)山梨大学 風間ふたば


 「私たちの考える水環境の保全とは」

 

 


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