「アガスティアの葉」その後-6
懐妊の報告を受けてからは様々に不安が過ぎる。
無事に生まれてくれるのだろうか?
葉っぱに書かれてない人生を歩みだした証だが命が関わっている。
やっぱりだめだったなんてことは、あって欲しくない。
万が一、は考えられる。なんとか無事に成長し、この世界に
生まれ出てきて欲しい。
そんなある日、夢を見た。
小さな女の子と遊んでいる夢だった。何気なく私は名前を聞いてみた。
その女の子ははっきりと自分の名前を答えてくれた。
「そうかあ、OOちゃんって言うのかあ」
そのまま二人目の娘の名前になった。
お腹の中に居るうちからその名前で呼んでいた。
よく動きまわる子で、出産予定日の間際まで動いていて、逆子で
出てくる可能性も高かった。 忍田先生に幾度となくヒーリング依頼の
FAXを入れた。 戻ってはまた向きを変える。祈る気持ちでお守りを
作った。アルファベットのBをモチーフに聖母マリアが子供を抱き寄せる
構図をデザインしたペンダントだ。妻にプレゼントして出産予定日を待つ。