2015年くんち

今年のくんちの踊町は7ケ町です。
新橋町(おらんだ万歳)、諏訪町(龍踊)、新大工町(詩舞、曳壇尻)、金屋町(本踊)、榎津町(川船)、西古川町(櫓太鼓、本踊)、賑町(恵美須船)

時間が来ましたので、年番町の招き入れ。

ここから奉納踊りが始まります。










新橋町(おらんだ万歳)
傘鉾の飾物は、朱塗りの台に鹿の形をした香炉と於多福の香合を載せ、台の下には霊芝の盆栽を配している。
鹿の背にある巻物と霊芝、於多福がめでたい福禄寿を意味している。
輪はビロード。垂幕は高欄を配した雲の浮橋を表している。

かつて「毛皮屋町」と呼ばれ、鹿の毛皮との関係が深かった。

元祖おらんだ万歳としての誇りがある。



















長崎にきた大道芸人、万歳と才蔵が4人の芸奴と戯れたり、一緒に踊ったりする様子を表現。













所望踊り

みんなのアンコールにこたえ、再度踊ってくれました。











諏訪町(龍踊)
傘鉾の飾物は、諏訪神社御紋である梶の葉に町名を記し、松と玉垣を配している。
輪は、しめ縄飾り。
垂幕は、緋の塩瀬羽二重に諏訪の白狐と稲妻の柄があしらわれている。長崎市有形文化財に指定されている。




青龍、白龍、子の青龍、子の白龍、孫龍が登場。






子龍。













ずぐら。














龍方10人が龍を使いながら一瞬のうちに入れ替わる「棒交代」の早業もこの町のお家芸です。













新大工町(詩舞、曳壇尻)
傘鉾の飾物は、紅葉の下に金色に輝く春日燈籠を置き、秋らしい作り。
春日燈籠は奈良の春日大社にちなんでいる。曳壇尻も春日燈籠に合わせて春日鳥居や鹿を配するこだわりぶり。
垂幕は、正絹両練固地織薄茶地固流紋に金糸で三社紋の刺繍。
輪はしめ縄飾り。











詩舞(しぶ)は、町内の若い女性優雅に舞う。












壇尻とは、山車のこと。
ここの壇尻は、町名の通り、質実剛健な大工技を感じる。
屋根上は紅葉に鳥居と鹿の飾り、松森神社の大工尽くしの絵にちなむ木彫りの絵を配し、全体は、緑、黒、朱、金と鮮やかな彩りである。











金屋町(本踊)
傘鉾の飾物は、猿田彦大神の面を方位石の上に、右に鉾、左に太刀。三社紋に老松と白菊、背に「御神号」。
垂幕は、西陣織で赤地雲立。
輪は、しめ縄飾り。

飾物の面は、長崎くんちの繁栄を祈念して、諏訪神社に猿田彦面を寄贈したことに由来している。そして、お下りお上りの道先案内人が猿田彦大神の面をつけ、悪魔払いとして先頭に立つ。
























所望踊り。














榎津町(川船)
傘鉾の飾物は、、白木の八つ足に真薦、榊をとり合せ、黒塗り三社紋の三宝に銀の神酒瓶を供え、白木の肴台にビードロ細工の双掛鯛。
垂幕は、勇壮な流鏑馬図柄。神前であることを考慮し、矢を射る所作を割愛している。
輪は、しめ縄飾り。


























網打ち。













船の長さは6メートル重さ3トン。「ヤッセ!ヤッセ!」の掛け声とともに前後に動き、さらに豪快にまわる。この直線から回転へ動きが変わる瞬間は醍醐味。














西古川町(櫓太鼓、本踊)
傘鉾の飾物は、大軍配、重籐の弓、弓弦および神代巻、同軸箱など相撲故事の巻物を配した。
垂幕は、白塩瀬羽二重模様に金糸で三社紋を刺繍。
輪は、赤地のビロードに町名が入る。











弓取り式は、佐田の山から拝借した化粧まわしをつけて、行われた。













相撲場などで開場等を知らせる「櫓太鼓」。














本踊「諏訪舞晒三番叟」
白い晒が美しく空を泳ぐさまがいい。













所望踊り。













賑町(恵美須船)

傘鉾の飾物は、八稜型の朱の台の上に直径60cmのビードロ製満珠(吹きガラスの玉)。
垂幕は、金銀の青海波に三社紋を配してる。7年前に新調。
輪は黒のビロードに町名入り。












豊漁の神・恵比須神に由来する宝恵、豊来の両船を率いる漁船「恵美須船」この3艘の船団が出し物。
宝恵船は、男子8人が引き、豊来船は、女子8人が引いています。












恵美須さんが生きた鯛を釣り上げているところです。



























シャギリの奉納。














奉納踊が終了して、長坂の掃除がおわると、13時、神様3体(諏訪、森崎、住吉)が長坂を下って、2泊3日の旅に出ます。町の中をめぐって、お旅所にいかれます。

おくだり
















今年も「もってこーい」「しょもうやーれーの掛け声が飛び交い、それに応えて、踊町がまたもどってきて、踊ってくれました。
私も、がんばって、声を出しました。
くんち仲間が今年も集まり、バカになりました。