2016年くんち
今年のくんちの踊町は6ケ町です。
今籠町(本踊)、油屋町(川船)、元船町(唐船祭)、上町(上町コッコデショ)、鍛冶屋町(宝船、七福神)、筑後町(龍踊)
長崎くんちは、1634年から続く諏訪神社の伝統行事。奉納踊は、国の重要無形民族文化財に指定されている。
今年も長坂(無料席)は、往復はがきによる抽選制になりました。
くじははずれましたが、地元の人にお世話になり、なんとか長坂で見ることができました。
10月7〜9日行われました。
今年も年番町の招き入れで始まりました。
今籠町(本踊)
2009年78年ぶりに出演した傘鉾。
古い写真を参考にして新たに再現した飾物は、怒涛が砕けて波しぶきが飛散する岩の上で翼を休める荒ワシを配している。
眼光の鋭い大ワシが迫力をもって迫る。
輪は、竹製の蛇籠。
垂幕は、保存していたものを裏地などを補修して使用。
夜明けの空と荒波を表現した曙ぼかし塩瀬羽二重波模様染付。
前日の1番手を飾る。
本踊の演目は、「諏訪祭禮花娘物売姿乃賑」。
江戸時代、今篭町は、竹かごを作る町として栄えていたことから、籠を売り歩く姿を表現した踊り。
町内の子供たちの踊り。
所望踊り。
長崎ぶらぶら節。
油屋町(川船)
傘鉾は、幕末の貿易商、大浦慶が同町で油屋の娘として生まれた縁から寄付したもの。
垂幕は、前日は、深紅の塩瀬に金糸で刺繍した波と日の出を原型どおりに復元。
輪は、しめ縄飾り。
飾物は、白木の三方に金色の宝珠を置いている。
後日は、塩瀬に金糸の三社紋。
囃子を奉納。
網打ち船頭による網打ち。
元船町(唐船祭)
傘鉾を新調。
垂幕は、萬歳紋綴錦亀甲。
輪はビロード。
飾物は、地元大波止に約350年伝わる名物「鉄砲ン玉」と2羽の鶴。めでたいを表現。
後日、垂幕は、萬歳翔鶴紋綴錦亀甲。
鶴の港という長崎港の美称にちなみ、空へ飛び立つ2羽の鶴の姿が描かれている。
唐船。
右は、明清楽「明清彩豊唐船祭」では、かわいいクーニャンの舞。
廻りながら、前へ行ったり、後ろへ行ったりするところが見もの。(ドラゴンという)
船の前には、千里眼、順風耳。
後ろには、航海安全の神とされる媽祖さまが乗せられている。
上町(上町コッコデショ)
飾物は、諏訪の杜を象徴した御幣と榊を中央に配す。前に白木の八つ足の上に鈴、烏帽子、その下に諏訪社縁起一巻を置く。
垂幕は、絹織物の本緞子。五色の唐草模様に三社紋を刺繍。
輪は、ビロード。
今年から「上町コッコデショ」を奉納。
上町コッコデショの入場。
4人の子供を乗せて入場。(女性も乗っています)
樺島町のコッコデショでは男子だけでした。
太鼓山を回しています。
太鼓山をほりあげて、片手で受けます。
法被を掘り投げています。
4人の子供を乗せ、出ていきました。
鍛冶屋町(宝船・七福神)
飾物は、仕掛けで動く三条小鍛冶。槌を振り上げて刀を鍛える動作をする。童子の面と狐の面がカラクリで変わる。
垂幕は、前日、出し物の七福神を織り込んだつづれ織り。
輪は、しめ縄飾り。
仕掛けで動く三条小鍛冶。槌を振り上げて刀を鍛える動作をする。童子の面と狐の面がカラクリで変わる。
後日、垂幕は金地糸錦三社紋。
宝船の飾物は、正絹の帆布をはじめ小判やサンゴなどをあしらった豪華絢爛な飾り。
七福神を乗せて入場です。
七福神の舞。
七福神が「もってこ〜い」をしています。
筑後町(龍踊)
垂幕は、赤地の塩瀬羽二重の織物に銀糸の波と金糸の鯛。
輪は、しめ縄飾り。
飾物は、岩の上に金、銀、藍、白の玉を置き、八つ足にも鹿の角。隅に草薙の剣を掛け、榊などを配置している。
今年は、青龍1体を新調。
ずぐら。
3体一緒に躍動するのは圧巻。
後日の最後の鍛冶屋町のシャギリの奉納がありました。
奉納踊が終了して、長坂の掃除がおわると、13時、神様3体(諏訪、森崎、住吉)が長坂を下って、2泊3日の旅に出ます。町の中をめぐって、お旅所にいかれます。
おくだり
桟敷席は100円で入れます。
今年も、「もってこーい」「しょもうやーれー」の掛け声が飛び交い、それに応えて、踊町がまたもどってきて、踊ってくれました。
私も、がんばって、声を出しました。
くんち仲間が今年も集まり、バカになりました。