2017年くんち
今年の踊町は、馬町(本踊)、東濱町(竜宮船)、八坂町(川船)、
銅座町(南蛮船)、築町(本踊、御座船)の5ケ町でした。
長崎くんちは、1634年から続く諏訪神社の伝統行事。奉納踊は、国の重要無形民族文化財に指定されている。
今年も長坂(無料席)は、はがきによる抽選となりました。
10月7〜9日行われました。
招き入れ
年番町の招き入れで今年の奉納踊りが始まりました。
馬町(本踊)
町名にちなみ、飾に馬具や弓矢、陣笠、むちなど流鏑馬で使われる道具をあしらった古風豊かな傘鉾。
垂は、紫繻子に金糸で綸子模様縫い、金糸、銀糸でカシワに雲の形を縫い散らした。
輪はビロード。
先曳。
本踊は、「今日爰祭祝三番叟」は、くんちの幕開けを祝いし、神様に国家安穏、五穀豊穣を祈願する。
東濱町(竜宮船)
垂は、前日と後日で付け替えます。(左は前日、右は後日)
昔浜辺だったことから、はまぐりが潮を吹き、蜃気楼に竜宮城が浮かび上がるさまを想像した飾。
前日は、塩瀬羽二重赤地に金色青海波模様。
後日は、塩瀬羽二重海底模様。
輪は、ビロード。
先曳。
竜宮船は、長崎市出身の漫画家故清水崑さんのデザイン。
重量級(5トン)の船。
今年、頭部を新調。
八坂町(川船)
飾は、白木の鳥居に玉垣。松(葉は一本一本がビードロ細工)と赤の映える紅葉。朝日をあびて、きれかったです。
輪は、しめ縄。
前日(左)の垂は、波と飛び跳ねるコイ10匹を組み合わせてもの。
後日(右)の幕は、白の塩瀬羽二重に金糸で三社紋(諏訪、森崎、住吉)を刺繍。
先曳。
飾り船頭さんを乗せて、川船が入場。
網打船頭さんが魚を見つけ、網を投げ、一網打尽にするところです。
船頭さんが次の魚を探しています。
この町の川船は、3輪、舵付きで、小ぶりなのが特徴。回転はすごくいい。
トップの根曳が回転とともに飛び上がるのも特徴。
築町(本踊、御座船)
帝菊をあしらったつづれ織りの垂は、日本画家の神坂雪佳のデザイン。
輪は、ビロード。
飾は、満月が150年ぶりに復活、松と白菊。
先曳。
細川藩の大名行列につかったと言われる御座船を模して造られた。
長さ5m、高さ4.5m、重さ4トン。
本踊。
船を回しながら移動させる「大鳴門」と呼ばれる大技は見事でした。
銅座町(南蛮船)
垂は、昔海岸だったことにちなみ、金銀糸波涛図に三社紋を刺繍。
飾は、銅製の「灯篭」を置き、海岸を思わせる松と秋の紅葉。
輪は、しめ縄。
南蛮船の入場。
子供たちが扮する南蛮特使がポルトガルの童謡2曲を原語で歌い、
船上の囃子、地上の音楽隊と打楽器によるセッションを披露した。
大技「トルネード」がよかった。
今年も、「もってこーい」「しょもうやーれー」の掛け声が飛び交い、それに応えて、踊町がまたもどってきて、踊ってくれました。
私も、がんばって、声を出しました。
くんち仲間が今年も集まり、バカになりました。