MMPC 40th Session

2000年4月16日 イル・ファンテ

ポムロール・コンテスト(ブラインド大会)

結果発表

優勝者はなんとイル・ファンテの佐藤シェフです。
料理の合間のたった僅かな時間で10問中6問正解は見事でした。
テイスティングのポイントをお聞きしたところすべて、味と価格だけの判断だったとか。さすがです。
いつもワイン会で気合の入った料理を提供していただいてるシェフは今度5月の例会にご招待することになりました。

今回は、最初から皆様真面目にテイスティングしていただき、お料理はそっちのけの方もいらっしゃいました。
非常に疲れました。10種類すべてブラインドはきついですね。あまりやりたくないです。
尚、4問正解が1名、3問正解が1名でした。

ラベル ヴィンテージ/ワイン 独断と偏見の前予想 コメントおよび結果 シェフの解答
1997
クロ・デ・リタニ
ご存知メルロ100%、新樽100%。今年の1月の例会にも登場。メンバーの方々はすでに1994、1995、1996を飲まれていると思うが1997年は3つのヴィンテージに比べると軽いがスタイルは全く変わらない。10銘柄のなかでは最も若くて飲み口がスムーズかもしれない。(価格:正規輸入のもので小売価格¥12,000) 最初は軽い、アルコール過多。
時間が経つとうまみが出てきた。メルロ100%の感じは出ていたが、最終的にはと間違えた


1991
シャトー・
デ・ジャコバン
ポムロールの南部にあり、この辺りのワインは軽く、早飲みタイプのワインが生まれる。1991年はポムロールにとって最悪の年。この年はペトリュス、トロタノワなどは生産されなかった。おそらく果実味も薄れ楽しくないワインかもしれない。(店頭価格¥4,500程度) 熟成香あり。91年か87年。果実味を失いかけている。これはで正解し、
外に正解者が数人いた。




1996 
シャトー・
ラフルール・ガザン
メルロ80%。比較的軽い味わいだと思う。パーカーの格付けではメドックのブルジョワ級に匹敵するとのこと。このクラスの1996年ものがどれくらい心を躍らされてくれるかはわからい。この10シャトーのなかでは最も平均的な味かもしれない。(価格:正規輸入もので小売価格¥6,000) 濃い色。若い。酸もある。
重くなくやや軽い。カベルネ・フランを感じる。ということでCを選びまぐれで正解。
1996
シャトー・トロタノワ
パーカーポイント90−91+点。1996年のボルドー・グラン・ヴァンはほとんどまだ飲んでいないが、まだ果実の甘味があって今飲んでおいしいかもしれない。だが、このトロタノワに当てはまるかどうかはわからない。(価格:正規輸入もので小売価格¥25,000) 濃い色。若い色。酸はCよりも感じる後から樽香が出てきた。偉大なワインの要素が感じられトロタノワ96と思っていたが最終的にはのラ・フルール・ペトリュスに選んでしまって見事外れ。
1993 
シャトー
ラ・フルール・ペトリュス
メルロ80%。パーカー・ポイント87点。1993年のポムロール出来はまあまあ。エレガントで、完熟するまでにはバランス的には今がちょうどおいしいかもしれない。香りは果実系統のアロマからそろそろ熟成からくるブケが出てきているかもしれない。(市場価格¥15,000) 濃い色。若い。酸あり。ボディはC、Dよりも軽い。アルコールが強く感じられる。あとから樽からのオーク・フレーヴァーが出てきた。これをトロタノワ1996と答えてしまい、外れる。
1997 
シャトー・
グランジュ・ヌーヴ
メルロ100%(と、言ってもすべてが旨い訳ではない)。新樽1/3。樹齢が40年と古く、期待もできそうである。ただ、ディスカウント・ショップを中心に販売をしている業者の輸入であるため期待度は50%といったところ。(ディスカウント・ショップ価格¥3,500〜¥2,950)ポムロールのシャトー・ワインで¥3,000以下ではほとんど見かけません。価格以上の価値を期待したいものです。 軽いけどバニラ香あり。果実味よりも樽が強い。ちょっと熟成しているような感じも。あきらかにメルロ100%思い、クロ・デ・リタニと間違えてしまった。


1987
シャトー・ラ・グラーヴ
メルロ90%使用。この年は早積みのメルロは雨の難を逃れポムロールではメルロ100%で作られるワインが多かった。このシャトーもたぶんこの年はメルロ100%で作っているかもしれない。最近1987年のポムロールを飲んでいないのでワインがどのように変化しているかはわからない。果実味がそろそろ失せているかもしれないが、そろそろ熟成香がでてきているかもしれない。(店頭価格¥3,500) 熟成香。動物臭。第一印象は91年ののジャコバンか87年のラ・グラーヴと。若干砂糖のような甘味が感じ、最終的には1986のルビエールを答えてしまい、外れた。
1995 
シャトー・トロタノワ
メルロを8割以上使用。パーカーポイント93+点。10アイテムの中ではおそらく力があるだろう。1995年のボルドーは相対的に柔らかいタンニンで酸が控えめなためリリースされた当初からおいしく飲むことができた。ただ、トロタノワは若い時は堅く閉じこもっているのが特徴。しかも1995年はそろそろ閉じこもってきているかもしれない。今、飲んでもおいしくないかもしれない。(価格:正規輸入もので小売価格¥25,000) 最も濃い。力がバンバン伝わってくる。今までで最も偉大さがある。これは間違いなくトロタノワ1995で答え見事正解。他に正解者もいた。
1979 
シャトー
グラーヴ・ド・マイエ
過去に飲んだヴィンテージは1982と1985。軽いワインであるがブルゴーニュを想わせるところがあった。品種はほとんどがメルロ、だけしかわからない。1979年はかなり澱が出ているため、このワインを当てるのは非常にかんたんであろう。(店頭価格¥4,000) 薄い色。79年か?味はもう枯れ始め。疑いなく79年のグラーヴ・ド・マイエを答え正解。
1996
 シャトー・
ラ・ルビエール
メルロ100%。新樽は1/3使用。この銘柄は未だかって飲んだことはないが密かに期待しているシャトー。このワインを輸入している業者は結構こだわりのワインを輸入しているから、ひょっとして意外にうまいかもしれない。(店頭価格¥3,500) やや熟成香。金属的な味。軽い。最終的にはオフ・ヴィンテージであろうと思い87年のグラーヴを答えてしまい、外れ。このワインにちょっと期待し過ぎた感じ。

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